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レポート
特別展「キトラ古墳壁画」
東京国立博物館 | 東京都
最初で最後?ついに東京で公開
1983(昭和58)年に極彩色壁画が見つかった、奈良県明日香村のキトラ古墳。保存のために取り外された壁画面が、ついに東京へやってきました。最初で最後かもしれない絶好の機会、東京国立博物館で公開中です。
《白虎》キトラ古墳壁画 西壁 四神
《朱雀》キトラ古墳壁画 南壁 四神
(左から)《子》キトラ古墳壁画 北壁 十二支 / 《丑》キトラ古墳壁画 北壁 十二支
キトラ古墳 出土遺物
キトラ古墳 出土遺物 手前は「黒漆塗銀装太刀」(推定復元)
複製陶板も大人気
《寅》キトラ古墳壁画 北壁 十二支(複製陶板)
前田青邨監修による、高松塚古墳壁画の模写
7世紀末~8世紀に造られたと考えられているキトラ古墳。石室内部には青龍・朱雀・白虎・玄武の四神が、その下には獣頭人身の十二支、天上には天文図が描かれており、歴史的にも学術的にも極めて重要な壁画古墳です。

壁画が描かれた漆喰は剥離が激しいため、特別な器具を使って取り外されました。その後、クリーニングや強化処理が行われ、ようやく短期間での公開が可能な段階に。2006~2010年には奈良文化財研究所飛鳥資料館で公開されて話題となりましたが、明日香村から出るのは今回が初めてとなります。

会場は東京国立博物館の本館特別5室。まず展示室の前半では、実寸大で復元した陶板で解説されます。復元とはいえ、寸法・色彩はもとより、質感も含めて極めて精巧。ここでは、顔を近づけて細部までご確認ください。


実物大の復元陶板

奥に進むと、いよいよ取り外された壁画が登場します。今回の特別展では「四神」の朱雀・白虎・玄武と、「十二支」の子・丑が出展されています。

「四神」の展示は、玄武・白虎・朱雀の順。驚くのは、その状態の良さです。チラシと実物では受ける印象が違うことが少なくないため、過度な期待は控えていましたが、特に玄武と白虎については、彩色から線の太さまでクッキリ。1,000年以上前の創作の息づかいが聞こえてくるかのようです。


「四神」の展示は、玄武・白虎・朱雀の順

「十二支」は、子と丑。それぞれの壁の下に三軀ずつ描かれました。

残念ながら、こちらは目を凝らさなければ分かりにくい状態ですが、ともに向かって左側に縦に赤い棒状のものが確認できます。「鉤鑲(こうじょう)」と呼ばれる棒状の盾であるとも言われています。


「十二支」は、子と丑

キトラ古墳壁画は、修理終了後には2016年度をめどに明日香村に新設予定の壁画保存管理施設で保存公開される予定で、その後は村外に出る可能性はかなり低くなります。東京でキトラ古墳壁画を観られる機会は、文字通り最初で最後かもしれません。会期はわずか4週間です。お見逃しなく。
[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2014年4月21日 ]

高松塚・キトラ古墳の謎

山本 忠尚 (著)

吉川弘文館
¥ 1,836

料金一般当日:900円
 → チケットのお求めはお出かけ前にicon

 
会場
会期
2014年4月22日(火)~5月18日(日)
会期終了
開館時間
9:30~18:00
※総合文化展は17:00まで
※時期により変動あり
いずれも入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日、5月7日(水) (ただし4月28日(月)、5月5日(月・祝)は開館)
住所
東京都台東区上野公園13-9
電話 03-5777-8600(ハローダイヤル)
03-5777-8600(ハローダイヤル)
公式サイト http://kitora2014.jp/
料金
一般 900円(800円)/大学生 700円(600円)/高校生 400円(300円)
中学生以下無料
*( )内は前売り・20名以上の団体料金
*障がい者とその介護者一名は無料です。入館の際に障がい者手帳などをご提示ください。
展覧会詳細 特別展「キトラ古墳壁画」  詳細情報
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