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レポート
オルセー美術館展 印象派の誕生 -描くことの自由-
国立新美術館 | 東京都
印象派もアカデミスムも、見どころたっぷり
年間350万人以上が訪れるパリのオルセー美術館。フランス近代美術の殿堂から珠玉の絵画84点が来日、印象派が誕生した時代に迫る企画展が国立新美術館で開催中です。
エドゥアール・マネ《笛を吹く少年》
(左から)シャルル・ドービニー《収穫》 / シャルル・ジャック《羊の群れのいる風景》
ギュスターヴ・カイユボット《床に鉋をかける人々》
ウィリアム・ブグロー《ダンテとウェルギリウス》
アレクサンドル・カバネル《ヴィーナスの誕生》
(右)クロード・モネ《かささぎ》
(左から)カロリュス=デュラン《手袋の婦人》 / オーギュスト・ルノワール《アルトマン夫人の肖像》 / クロード・モネ《ゴーディベール夫人の肖像》
クロード・モネ《草上の昼食》
(左から)エドゥアール・マネ《婦人と団扇》 / エドゥアール・マネ《ジョルジュ・クレマンソー》
展覧会のキャッチコピーのひとつが「世界一有名な少年、来日」。その少年は、会場に入ってすぐに登場します。

友人の軍人が連れてきた少年をモデルにした作品で、160×97センチという大きな作品。平面的な着衣の彩色は、浮世絵の影響も指摘されています。

マネは、1965年のサロンに出品した《オランビア》が大スキャンダルに。この作品は翌年のサロンに出品されましたが、落選となりました。


エドゥアール・マネ《笛を吹く少年》

一般的な印象派展とは違い、本展では同時代の作品も数多く紹介しているのも特徴的。印象派陣営にとっては敵ともいえるアカデミスム絵画も、優品が並びます。

アカデミスムを代表する画家のひとりが、アレクサンドル・カバネル。《ヴィーナスの誕生》は神話タイトルが付けられているものの、ご覧のようにあからさまに官能的です。この作品は皇帝ナポレオン3世によって買い上げられ、カバネルは名声を確立しました。


アレクサンドル・カバネル《ヴィーナスの誕生》

展覧会は9章構成です。

 第1章「マネ、新しい絵画」
 第2章「レアリスムの諸相」
 第3章「歴史画」
 第4章「裸体」
 第5章「印象派の風景」
 第6章「静物」
 第7章「肖像」
 第8章「近代生活」
 第9章「円熟期のマネ」

冒頭と最後に特集されているように、マネが最多で11点。全84点の出品作には大型の作品も多く、かなり見応えがあります。


第7章「肖像画」

中でも特に大きいのが、クロード・モネ《草上の昼食》。日本初出展です。1863年の落選者のサロンに出品されて話題となったマネの《草上の昼食》とあえて同じタイトルで描きました。

縦4m、横6mあまりの大作ですが、残念ながら完成には至らず、サロンへの出品を断念。家賃がわりに手渡した後に取り戻しましたが、絵は傷んでしまったために分断されてしまいました。現在は部分的な2点が残るのみになりましたが、若き日のモネの情熱が伝わってきます。


クロード・モネ《草上の昼食》

いわゆる美術展らしい美術展、19世紀後半の優品を丸ごと楽しめる外れなしの大型企画展です。10月20日(月)までと会期は長めですが、後半は混雑必至。残念ながら巡回はありませんので、遠方の方は東京に来る機会にお見逃しの無いように。
[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2014年7月8日 ]


料金一般当日:1,600円
 → チケットのお求めはお出かけ前にicon

 
■オルセー美術館展 に関するツイート


 
会場
会期
2014年7月9日(水)~10月20日(月)
会期終了
開館時間
<企画展>
10:00~18:00
※当面の間、夜間開館は行いません。
※入場は閉館の30分前まで
<公募展>
10:00~18:00
※美術団体によって、異なる場合があります。
※入場は閉館の30分前まで
休館日
毎週火曜日 *ただし8月12日(火)、9月23日(火・祝)、10月14日(火)は開館、9月24日(水)は休館
住所
東京都港区六本木7-22-2
電話 03-5777-8600(ハローダイヤル)
03-5777-8600(ハローダイヤル)
公式サイト http://orsay2014.jp/
料金
一般 1,600(1,400)円/大学生 1,200(1,000)円/高校生 800(600)円
※()内は20名以上の団体料金及び前売り料金
※団体は20名以上。
※中学生以下無料。
※障害者手帳をお持ちの方と付添の方1名は無料。
※7月24日(木)から8月12日(火)は高校生無料観覧日(学生証の提示が必要)
展覧会詳細 オルセー美術館展 印象派の誕生―描くことの自由 詳細情報
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