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レポート
特別展「コルカタ・インド博物館所蔵 インドの仏 仏教美術の源流」
東京国立博物館 | 東京都
仏教のふるさとから
約2500年前にインドで生まれた仏教。インド各地で信仰を集めた後、中央アジア、東南アジア、東アジア、そして日本まで広く伝播しました。アジア最古の博物館から、仏教美術の源流が来日。インド仏教美術の歴史を俯瞰する企画展です。
(右端)《仏伝「初転法輪」》クシャーン朝・2世紀頃
(左から)《仏坐像》パーラ朝・9-10世紀頃 / 《仏坐像》パーラ朝・10世紀頃
(右端)《仏坐像》クシャーン朝・1世紀頃
(右端)《弥勒菩薩坐像》クシャーン朝・2世紀頃
(手前)《奉献塔》パーラ朝・11世紀頃
《五護陀羅尼経》14世紀頃
(左から)《ターラー菩薩立像》パーラ朝・9世紀頃 / 《ターラー菩薩立像》パーラ朝・10世紀頃
6章「密教の世界」
1814年創立と、アジアの最古の総合博物館であるコルカタ(旧カルカッタ)のコルカタ・インド博物館が所蔵する仏教美術の優品約90件を紹介する展覧会。平成館がリニューアル工事中という事もあり、表慶館での開催です。

冒頭はバールフットの浮彫彫刻から。バールフットは、紀元前2世紀の古代仏教遺跡。この時代の仏陀は人間の姿では表されず、法輪、聖樹、仏足跡、台座、傘蓋(さんがい)などで存在を暗示させるのが通例でした。


1章「仏像誕生以前」、2章「釈迦の生涯」

仏像が作られはじめたのは、クシャーン朝(1~3世紀)の頃。当初の仏陀像は釈迦の姿そのものでしたが、大乗仏教が広まるにつれ、さまざまな仏が作られるようになります。

展示されているのは、仏像誕生の地といわれるマトゥーラーやガンダーラからの出土品。日本の仏像とは異なる、個性的な顔立ちが印象的です。


3章「仏の姿」

会場は1階→2階→1階と進む導線。上階に進むと、チラシで大きく紹介されている《弥勒菩薩坐像》が鎮座しています。

がっしりとした身体つきの仏さま。頭髪を結い上げて水瓶(すいびょう)を手に持つスタイルは、ガンダーラ彫刻における弥勒菩薩の典型像です。バラモン教の最高神・ブラハマー(梵天)との類似性も指摘されています。


4章「さまざまな菩薩と神」

ふたたび階段を降りると、会場最後は密教の表現を紹介。ヒンドゥー教の影響を受けた仏教は、多面多臂(ためんたひ)の尊像が作られたり、仏・菩薩・護法尊・天のそれぞれに尊格が生まれるなど、多彩な仏が表現されるようになりました。

一部の像は背面に回っての鑑賞も可能。裏側の違う表情もお楽しみください。


6章「密教の世界」

「インドのイム(いむ)」と読む人もいるという、インパクトが強いポスターも話題の展覧会。美しいドーム屋根をいただく表慶館の内外装もあわせてお楽しみください。
[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2015年3月16日 ]

ガンダーラ美術の見方ガンダーラ美術の見方

山田 樹人 (著)

里文出版
¥ 2,700

料金一般当日:1,400円
 → チケットのお求めはお出かけ前にicon

 
会場
会期
2015年3月17日(火)~2015年5月17日(日)
会期終了
開館時間
9:30~18:00
※総合文化展は17:00まで
※時期により変動あり
いずれも入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日 (3月23日(月)、3月30日(月)、5月4日(月・祝)は開館、5月7日(木)は休館)
住所
東京都台東区上野公園13-9
電話 03-5777-8600(ハローダイヤル)
03-5777-8600(ハローダイヤル)
公式サイト http://www.tnm.jp/
料金
一般 1400(1200/1100)円/大学生 1000(800/700)円/高校生 800(600/500)円/中学生以下無料
*( )内は前売り/20名以上の団体料金
*障がい者とその介護者一名は無料です。入館の際に障がい者手帳などをご提示ください。
展覧会詳細 コルカタ・インド博物館所蔵 インドの仏 仏教美術の源流 詳細情報
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