みんなのミュシャ

あの人も、この人も。みんなミュシャの影響を受けました

アール・ヌーヴォーを代表する芸術家、アルフォンス・ミュシャ(1860-1939)。「ミュシャ様式」と呼ばれる華麗なスタイルは、後世のアーティストにも影響を与えています。ミュシャが後世に与えた影響を紹介する展覧会が、Bunkamura ザ・ミュージアムで開催中です。

  • (左から)アルフォンス・ミュシャ《モナコ・モンテカルロ》1897年 ミュシャ財団蔵 / アルフォンス・ミュシャ《ヒヤシンス姫》1911年 ミュシャ財団蔵
  • (左手前)アルフォンス・ミュシャ《サロメ:『レスタンプ・モデルヌ(現代版画)』誌(1897年6月号No.2)》1897年 ミュシャ財団蔵 / (手前)アルフォンス・ミュシャ《『ル・モワ(12カ月)』誌:2月(未使用)、10月、11月、12月のデザイン》1899年 ミュシャ財団蔵
  • (左から)アルフォンス・ミュシャ《サロン・デ・サン第20回展》1896年 ミュシャ財団蔵 / アルフォンス・ミュシャ《黄道十二宮》1896年 ミュシャ財団蔵
  • (左から)アルフォンス・ミュシャ《トラピスティーヌ》1897年 ミュシャ財団蔵 / 《リュイナール・シャンパン》1896年 ミュシャ財団蔵
  • (左から)ボブ・マス《キャンド・ヒート:2005年ワールド・ブギ・ツアー》2005年(初版) ミュシャ財団蔵 / ボブ・マス《ドアーズ コンサート》1967年 ミュシャ財団蔵 / ボブ・マス《フィッシャーウーマン》1967年 ミュシャ財団蔵
  • (左から)アルフォンス・ミュシャ《アカデミー・コラロッシ「ミュシャ講座》1900年 ミュシャ財団蔵 / アルフォンス・ミュシャ《トスカ》1899年 ミュシャ財団蔵
  • (手前、左から)表紙デザイン:一條成美《『新声』(明治35年第7編第1号)》1902年 個人蔵 / 表紙デザイン:本田穆堂《『新声』(明治35年第14編第2号)》1902年 個人蔵
  • (左から)山岸凉子《真夏の夜の夢「アラベスク」》1975年 個人蔵 / 山岸凉子《「黒のヘレネ―」》1979年 個人蔵
  • (左から)天野喜孝《騎神来たりぬ(複製)》1987年 個人蔵 / 天野喜孝《ファイナルファンタジーXIV 嵐神と冒険者》2010年 個人蔵

20世紀初頭、グラフィック・アーティストとして人気を博したミュシャ。第二次世界大戦前夜、プラハで亡くなってから今年で80年が経ちます。ミュシャの繊細で優美な作風は「線の魔術」と呼ばれ、現代のアーティストたちに影響を与え続けています。

本展では、ミュシャが手掛けたポスターなどのグラフィック作品のほか、幼少期の貴重な作品などが紹介されます。

さらに、ミュシャから影響を受けた日本の少女マンガ家や、1960年から70年代にかけて活躍したアメリカ、イギリスのグラフィック・アーティストの作品も展示。ミュシャの作品と現代のアーティストの作品を同時に紹介するユニークな展覧会です。

5つのセクションで構成されます。前半では「ミュシャの様式」の成立の過程やミュシャのデザイン論を、時代的背景やアール・ヌーヴォーなどのヨーロッパの美術運動の流れから紹介します。

19世紀後半から、ヨーロッパでは日本趣味(ジャポニスム)が流行ります。ミュシャのコレクションには、七宝焼の壺などの工芸品が。ミュシャ財団理事長のジョン・ミュシャさんは「祖父はジャポニスムから大きな影響を受けていました」と、語っていました。



後半では、ミュシャ様式の影響を受けた現代のアーティストの作品を紹介。1960年から70年代にアメリカやイギリスで発売されたレコード・ジャケットやポスターが展示されています。

最終セクションでは、ミュシャの耽美的な作風に影響を受けた、1970年から80年代の日本の少女マンガ家たちや、イラストレーターの作品が紹介されています。

「ファイナルファンタジーシリーズ」で知られる天野喜孝さんや、少女漫画界初の本格バレエマンガとして人気を博した「アラベスク」の作者・山岸凉子さんなどの作品を紹介。ミュシャに対する言葉とともに、作品を楽しむことができます。

本展は国内6会場を巡回します。東京展終了後の予定はこちらをご覧ください。

[ 取材・撮影・文:静居絵里菜 / 2019年7月12日 ]


 

ミュージアムの詳細

展覧会の詳細

会期

2019年7月13日(土)~9月29日(日)