あやしいという言葉には、妖しい、怪しい、奇しいなど、さまざまな漢字を当てはめることができます。いずれにも共通するのは、いわゆる綺麗みていて心地よいとは少し違う、神秘的で不可思議、奇怪な様子を表しているところです。グロテスク、エロティック、退廃的、神秘的、ミステリアス・・・そのような美しいだけではくくることのできない魅力を持つ作品を、本展では「あやしい絵」としてご紹介します。
一度見たら忘れられない名画たち:日本近代の美術における美しさの「陰画(ネガ)」をご紹介。上村松園の《焰》や《花がたみ》、鏑木清方《妖魚》等、「あやしい」魅力にあふれた作品が勢揃いします。
ディープな「あやしい」作品が盛りだくさん:甲斐庄楠音《横櫛》、橘小夢《安珍と清姫》、秦テルヲ《血の池》等、脳裏に焼きつくほど美しく強烈な「あやしさ」をそなえた作品が多数出品されます。
私たちを捉えて離さない「あやしい」物語:
安珍・清姫伝説、「高野聖」等の物語はさまざまな作家を魅了し作品に展開されました。非現実であったり「あやしい」女性が登場したりする物語は、明治、大正期のみならず今の私達にも魅力的に映ることでしょう。
西洋美術も!:アルフォンス・ミュシャ、ダンテ・ガブリエル・ロセッティ、オーブリー・ビアズリー、エドワード・バーン=ジョーンズ等、日本の画家達に影響を与えた西洋美術の作品もあわせて紹介します。
「あやしさとは何か?」怪しい、妖しい、奇しい・・・「自分にとって、あやしいとは?」を考えながら、展覧会を楽しむことができます。