西房浩二は、日展会員、光風会理事として第一線で活躍中の洋画家。
現在はヨーロッパの風景画を中心に描き、光風会展では文部科学大臣賞、日展では内閣総理大臣賞を受賞するなど多数の受賞歴をもつ実力派。石川県能登町にある実家のお寺を継ぎ、住職と画家の二刀流という異色の経歴の持ち主でもある。
お寺を継ぐことを条件に東京の美大へ進学し、卒業後地元に戻ってまずは教員となった。教職の傍ら光風会に所属し静物画を中心に制作活動を続け、その頭角をあらわすと、文化庁の海外派遣制度で単身チェコのプラハへ留学する。これを機に画家として独立。その後作品は静物画から風景画へと変遷し、流れる雲、水のゆらぎ、光や匂いなど、目には映らない空気感を大切に描いている。「斬新で目新しいものよりも、普通の場所を綺麗に描ききりたい」と語る西房浩二の素晴らしい描写力に注目したい。
今回の展覧会では、石川県七尾美術館、北陸大学、能美市から作品をお借りすることができました。光風会展・日展の出品作品を中心に、絵を描き始めた学生の頃の作品など約30点を展示します。西房先生の描く空気感をぜひお楽しみください。
【イベント情報】
■ギャラリートーク(予約不要)
・第1回:9月20日(土)13:00~
・第2回:11月15日(土)13:00~
■森のコンサート(チケット事前販売制)
10月18日(土)13:00開場 13:30開演(約2時間)
※この日の通常営業はありません。チケットをお持ちでない方の入館はできません。