神戸人形と世界のからくりおもちゃ

    日本玩具博物館 | 兵庫県

     からくり玩具といえば、精巧な江戸のからくり人形やゼンマイ仕掛けのディスプレイ・ドールなどが想い起されますが、本展でご紹介するのは、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、アメリカの各国から集まった、仕掛けもからくりも大変シンプルな玩具の色々です。  本展では、日本のからくり玩具の代表として「神戸人形」をとり上げます。「神戸人形」は、明治時代中頃に神戸で誕生したからくり人形です。台のの上の人形が手を動かし、首をふり、大きな口をあけて西瓜を食べたり、酒を飲んだり…。その滑稽な動きと繊細な仕掛けは、神戸っ子だけでなく、神戸を訪れる外国人観光客の人気をさらいました。実際、明治から昭和初期にかけて作られた神戸人形は、アメリカやヨーロッパの各地に多く残されています。明治時代のく神戸人形は、柘植(つげ)などの材料が使用され、木肌の美しさを強調した作品が多く、「お化け人形」あるいは「布引き人形」(観光地・布引きの滝で売られていたため)とも呼ばれていました。  昭和時代に入り、作品全体が黒い色で塗られるようになる頃には、「神戸人形」の名前が定着してきました。  神戸人形の作者として分かっているのは、初代の野口百鬼堂、二代目と目される出崎房松、昭和初期に神戸人形を有名にした小田太四郎、そして戦後、数百種に及ぶ神戸人形を精力的に製作した数岡雅敦です。十数年間は製作者もなく、廃絶状態となっていましたが、平成15年より日本玩具博物館では、「西瓜食い」や「酒のみ」などの復元製作を行い、次代につないでいく活動を始めました。
    会期
    2009年7月4日(土)〜9月8日(火)
    会期終了
    開館時間
    10:00~17:00
    料金
    大人:500円、高大生:400円、子ども(4才以上):200円
    休館日 毎週水曜日(ただし、夏休み中は開館)
    会場
    日本玩具博物館
    住所
    〒679-2143 兵庫県姫路市香寺町中仁野671-3
    079-232-4388
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