浅野竹二は1900年に京都に生まれ、京都市立絵画専門学校で日画を学びます。卒業後は日本画家の土田麦僊(つちだばくせん)に入門し国画創作協会に出品。30歳頃から木版画を手がけるようになり、1950年頃からは自由版画の制作をはじめます。晩年にはグワッシュによる作品も手がけ、1999年に98歳で亡くなるまで作品制作を続けました。
今回の展示では、1931年から1972年にかけて日本各地の名所や行事など題材とした「名所絵版画シリーズ」の中から、大阪と京都の名所を描いた作品と、1950年頃から手がけた自由版画をご覧いただきます。
浮世絵師 小林清親の《東京名所》に触発され制作された「名所絵版画シリーズ」からは、道頓堀や大阪城など、多くの人が知っている場所の、今とは少しだけ違う姿をご覧いただけます。また、自由版画では、かわいらしくユーモラスな姿で描かれた動物たちや、海や山に囲まれた土地に住まう人々の営みを、対象を率直かつ大胆にデフォルメした浅野独自の作品世界をお楽しみいただけます。
会期中の週末には子供を対象とした対話型鑑賞イベントと、大人向けのギャラリートークを開催します。子供も大人も楽しめる浅野竹二展、ぜひみなさんお越しください。
会 期|2018年1月12日(金)~28日(日) ※月曜休館
時 間|11:00~19:00
入場料|無料
主 催|大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]
後 援|朝日新聞社
関連イベント
① ギャラリートーク
日時:1月20日(土) 14:00〜15:00
講師:大阪府文化課研究員 中塚宏行
参加無料/事前申込不要
② 対話型鑑賞「みんなで竹二さんの作品とおしゃべりしよう!」
日時:1月13日(土)、28日(日) 両日共14:00〜15:30
対象:小学生
参加無料/事前申込不要
ファシリテーター:大阪成蹊大学芸術学部表現教育コース学生