インターネットミュージアム
美術館・博物館・イベント・展覧会 インターネットミュージアム
  インターネットミュージアム  >  取材レポート  >  開館120周年記念特別展覧会 海北友松

開館120周年記念特別展覧会 海北友松

■初期から晩年まで、空前絶後の友松展
【会期終了】 1897(明治30)年に帝国京都博物館として開館した京都国立博物館。開館120周年のメモリアルイヤーを飾る春季特別展は、桃山画壇の巨匠・海北友松(かいほうゆうしょう:1533-1615)です。初期作から代表作まで、史上最大規模の作品・資料で友松の生涯と画業に迫ります。
海北友松の名が画壇に出たのは、60代になってから。武門だった海北家の再興を目指していたため、画家としては遅咲きですが、その画業は京都の名だたる寺院をはじめ、天皇や宮家にも及ぶなど華々しく、狩野永徳や長谷川等伯とも並び称される実力者です。

本展では、これまではあまり紹介されなかった50代以前の作品も紹介。さらに、友松が多くの障壁画や屏風絵、掛幅を描いた建仁寺の作品など、代表作が続々と続く贅沢な構成です。


会場入口から

第7章は豪華絢爛。京都・妙心寺に納めた三双の屏風が揃って展示されています。

《花卉図屏風》《寒山拾得・三酸図屏風》《琴棋書画図屏風》で、いずれも金地濃彩。一般的な屏風絵と比べて25cmほど背が高い事もあり、華やかな雰囲気が強調されます。

珍しい資料として《屏風画料請取状(妙心寺宛)》も展示されています。友松から妙心寺に宛てた領収書で、現在の価格だと三双で約236万円。車を買える人なら手が出そうな、相当なお値打ち価格です。


第7章「横溢する個性 ─ 妙心寺の金碧屏風 ─」

一転して、第8章は大迫力。展示室が龍に囲まれています。

龍は友松の十八番。建仁寺には障壁画、北野天満宮や勧修寺には屏風、掛幅も何点か描いています。その名声は隣国の朝鮮まで響いており、朝鮮高官の書状にも賛辞が述べられるほど。ワールドクラスの迫力を堪能してください。


第8章「画龍の名手・友松 ─ 海を渡った名声 ─」

見どころが多い展覧会の中でも、特に見逃せない作品は最後に登場。1958(昭和33)年に米国のネルソン・アトキンズ美術館の所蔵となって以来、一度も帰国した事がなかった友松最晩年の傑作《月下渓流図屏風》が、60年ぶりに里帰りしました。

友松の水墨画は、前半期は気迫に溢れていましたが、年齢を重ねるにつれて静かで穏やかな画風に。その境地ともいえるのがこの作品です。朧月に照らされる、雪解けの渓流。詩情豊かな画面、せせらぎの音が微かに聞こえてくるように感じられます。


《月下渓流図屏風》米国 ネルソン・アトキンズ美術館

友松作品は16件が重要文化財に指定されていますが、本展ではその全作品が公開されるなど、まさに空前絶後の海北友松展。ただし会期はわずか36日、しかも京都のみです。お見逃しなく。

※会期中に展示替えがあります。

[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2017年4月10日 ]

聚美 Vol.23聚美 Vol.23

聚美社 (編集)

学研プラス
¥ 2,700


■京都国立博物館 海北友松 に関するツイート


 
会場京都国立博物館
開催期間2017年4月11日(火)~5月21日(日)
所在地 京都府京都市東山区茶屋町527
TEL : 075-525-2473(テレホンサービス)
HP : http://yusho2017.jp/
展覧会詳細へ 開館120周年記念特別展覧会 海北友松 詳細情報
取材レポート
文豪・泉鏡花×球体関節人形~迷宮、神隠し、魔界の女~
泉鏡花×人形
「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」が開館
森ビル×チームラボ
江戸東京博物館「発掘された日本列島 2018」
発掘された日本列島
国立新美術館「ルーヴル美術館展 肖像芸術―人は人をどう表現してきたか」
ルーヴル 肖像芸術
国立映画アーカイブ「没後20年 旅する黒澤明 槙田寿文ポスター・コレクションより」
旅する黒澤明
書物工芸 ―柳宗悦の蒐集と創造
書物工芸
渋谷区立松濤美術館「ダイアン・クライスコレクション アンティーク・レース展」
アンティークレース
太田記念美術館「江戸の悪 PARTⅡ」
江戸の悪 PARTⅡ
東京国立近代美術館「ゴードン・マッタ=クラーク展」
マッタ=クラーク
「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」がリニューアルオープン
岐阜かかみがはら
航空宇宙博物館
没後50年 河井寬次郎展 ―過去が咲いてゐる今、未来の蕾で一杯な今―
河井寬次郎展
JRA競馬博物館がリニューアルオープン
JRA競馬博物館
「川島小鳥写真展「つきのひかり あいのきざし」」
[エリアレポート]
「川島小鳥写真展」
「ルーヴル美術館展 肖像芸術-人は人をどう表現してきたか」
[エリアレポート]
ルーヴル展
「ミホミュージアム 「赤と青のひみつ 聖なる色のミステリー」」
[エリアレポート]
「赤と青のひみつ」
第3回 インターネットミュージアム検定
ミュージアグッズのオンラインショップ ミュコレ
2018年の展覧会予定(東京近郊・大阪近郊) 博物館・美術館の情報
皇室がご覧になった展覧会 博物館・美術館の情報
テレビでミュージアム 博物館・美術館の情報
エリアレポート(読者による取材記事) 博物館・美術館の情報
ニュース
一覧
東日本大震災・ミュージアム関連情報サイト MUSEUM ACTION
イベント検索ランキング
生誕100年 いわさきちひろ、絵描きです。 生誕150年 横山大観展 縄文―1万年の美の鼓動 ルーヴル美術館展 肖像芸術―人は人をどう表現してきたか
巨匠たちのクレパス画展 ―日本近代から現代まで― 野口哲哉「~中世より愛をこめて~ From Medieval with Love」 [企画展]水を描く ―広重の雨、玉堂の清流、土牛のうずしお― 琉球 美の宝庫
博物館・美術館検索
ミュージアム干支コレクションアワード 干支コレクションアワード「犬」
グランプリは 大和文華館 でした
人気の展覧会 ブログパーツ アクセス数が多い展覧会を地域別にご紹介、ご自由にどうぞ。
ミュージアムキャラクターアワード2017 ミュージアムキャラクターアワード
2017 結果発表
刀剣乱舞(とうらぶ)に登場する刀たち 「刀剣乱舞-ONLINE-」に実装された刀、IM取材分をまとめました。
パートナーサイト 関連リンク集

             

博物館、美術館、展覧会の情報登録
博物館、美術館、展覧会に最適。広告のお問い合わせ
インターネットミュージアムへのお問い合わせ

Copyright(C)1996-2018 Internet Museum Office. All Rights Reserved.
ミュージアム・博物館・美術館の情報サイト[インターネットミュージアム]は、丹青グループが運営しています
協力/ (株)丹青研究所 、編集・制作/ (株)丹青社