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企画展示「日本の中世文書 ― 機能と形と国際比較 ―」

■「くずし字」が読めなくても大丈夫です
【会期終了】 古文書と聞くと「くずし字」の読解が必須で、鑑賞が難しいとされがち。読めないからと諦める前に、国立歴史民俗博物館へ。古文書の「かたち」に焦点を当て、くずし字が読めなくても楽しめる、ユニークな古文書展が開催中です。
政治や社会のあり方が大きく変わった、日本の中世期。それに合わせ、文書のかたちも大きく変化していきました。本展では、捺印の位置や、紙の大きさなど中世文書の「かたち」に焦点を当てて紹介します。なので、くずし字辞典は必要ありません。

展覧会では古代から近現代の文書、約260点を6章に分け展示(4期に渡り展示替え有り)。5年前の「中世の古文書」展の展示数、約220点を上回り、最大規模の総合的な古文書展となります。

展示内容も「国際比較」を加えて、パワーアップ。日本と比較しやすい韓国の文書や、中国、琉球、ベトナムなどの東アジアの文書、中東のイランの文書を展示。アジアから俯瞰することで、日本の文書の特徴を考えます。

会場入口には、高画質のタッチパネル解説が設置。読み上げ機能付きです。文字をタッチすると、くずし字の横に活字が表記。クイズ感覚で読解が楽しめます。



展覧会は、歴史ファンも必見。羽柴(豊臣)秀吉や伊達政宗などの「花押」が押された書状も展示されています。花押とは、署名の代わりに描いた記号の一種。伊達政宗の花押は、セキレイを模したもの。大名により、花押のかたちはさまざまです。

後世に伝わった文書は、古筆への関心から、切り刻んでまとめられることもありました。そのうち、花押を集めたものは「花押鑑」と呼ばれます。

会場には戦国末期から江戸時代初期の武士の花押を集めた「花押鑑」が紹介されています。誰の花押なのかと考えながら、鑑賞してみては。

展覧会最後には、有名大名の花押スタンプコーナーも。書状を模した専用用紙もありますので、戦国大名になった気分で押してみてはいかがでしょうか。

[ 取材・撮影・文:静居絵里菜 / 2018年10月15日 ]

歴史研究の最前線〈Vol.8〉史料の新しい可能性をさぐる歴史研究の最前線〈Vol.8〉史料の新しい可能性をさぐる

高橋 一樹(編集)

総研大日本歴史研究専攻国立歴史民俗博物館
¥ 800

 
会場国立歴史民俗博物館
開催期間2018年10月16日(火)~12月9日(日)
所在地 千葉県佐倉市城内町117番地
TEL : 03-5777-8600(ハローダイヤル)
HP : http://www.rekihaku.ac.jp
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