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特別展「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」

■慶派の名品、ふたたび
【会期終了】 昨年開催された奈良国立博物館の「快慶」展東京国立博物館の「運慶」展に続き、慶派の名品がずらり。千本釈迦堂・大報恩寺(京都)が誇る鎌倉彫刻の優品を紹介する展覧会が、東京国立博物館で開催中です。
大報恩寺が2020年に開創800年を迎える事を記念して開催される本展。秘仏の本尊《釈迦如来坐像》をはじめ《十大弟子立像》、《六観音菩薩像》と(いずれも重要文化財)、慶派の手による美しい仏像の展示がメインです。

大報恩寺が発願された1220年は、運慶・快慶ともに晩年期。運慶は1223年に死去、快慶も1227年には亡くなっており、今回展示される《十大弟子立像》は、快慶最晩年の名作になります。

現在は異なりますが、当初は《釈迦如来坐像》を囲むように《十大弟子立像》が安置されていました。展覧会では往時をイメージし、両者を同じ空間で展示しています。

《釈迦如来坐像》は行快の作。快慶の筆頭弟子にあたる行快は、近年、作例が相次いで判明しています。快慶没後に制作された《釈迦如来坐像》は、行快の代表作です。

《十大弟子立像》を手掛けた快慶は、像高三尺前後の「三尺阿弥陀」を数多く制作するなど、様式を極めた作風が特徴ですが、《十大弟子立像》は実に写実的。モデルがいるかのような存在感です。

ただ《十大弟子立像》の中でも特に個性的な4軀は、運慶系統の作品とする見方もあります。



会場最後には《六観音菩薩像》が登場。運慶の弟子である肥後定慶が手掛けたもので、重要文化財に指定される唯一の六観音像です。

肥後定慶の立体を構成する能力は、師匠の運慶譲り。加えて、近くで見ると(露出展示なので、かなり近寄れます)、細部の表現力にも長けている事が良くわかります。

《六観音菩薩像》は、会期後半に光背が外されます。前半は神々しい姿で、後半はいつもは見られない美しい後姿が鑑賞可能。どちらを見るか、迷うところです。

今年の秋は、東京の美術館で仏像展が目白押し。鎌倉仏像は本展、平安時代の仏像は「京都・醍醐寺」展(サントリー美術館)、時代を問わず楽しめる「仏像の姿」(三井記念美術館)と、仏像好きにはたまらないシーズンになりました。

なお本展と同時期に、平成館 特別第1・2室では「マルセル・デュシャンと日本美術」が開催されていますが、チケットは別となります。ご注意ください(セット券もあります)。

[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2018年10月1日 ]

究極の美仏 運慶と快慶究極の美仏 運慶と快慶

エイ出版社編集部 (編集)

エイ出版社
¥ 1,620

料金一般当日:1,400円
 → チケットのお求めはお出かけ前にicon

 
会場東京国立博物館 平成館 特別第3・4室
開催期間2018年10月2日(火)~12月9日(日)
所在地 東京都台東区上野公園13-9
TEL : 03-5777-8600(ハローダイヤル)
HP : https://artexhibition.jp/kaikei-jokei2018/
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