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今、超克のとき。いざ、足利。山姥切国広展

■名刀、誕生の地で427年ぶりの再会
【会期終了】 個人蔵という事もあり、展示される機会が少ない名刀「山姥切国広」。1997年に東京国立博物館で開催された「日本のかたな」展以来、実に20年ぶりのお目見えとなりました。刀工堀川国広と、作刀の地である足利の関係性を紹介する展覧会が、足利市立美術館で開催されています。
今回の展示は、昨年展示された短刀「布袋国広」がきっかけ。「山姥切と布袋の二振りを並べて見たい」というアンケートが数多く寄せられた事から企画されました。

日本最古の学校である足利学校があり、古くから文化的に栄えていた足利。フランシスコ・ザビエルは、足利学校を「日本最大の大学」と海外に紹介しています。

この地を6代にわたって治めていたのが、長尾氏です。南北朝時代に上杉氏の有力家臣として活躍しました。3代目の景長は狩野派の祖である狩野正信と姻戚関係にあり、芸術文化にも造詣が深かったと想像できます。


会場風景

刀工の堀川国広は九州出身ですが、天正18(1590)年に足利を訪れ、この地で布袋国広、そして山姥切国広を鍛刀しています。いわばこの二振りは同年生まれの兄弟。作られてから427年、足利の地で悠久の時を超えて再会です。

布袋国広は足利学校で鍛刀されました。刀身には禅宗にゆかりある布袋と、「夢香梅里多」の文字が刻まれます。文字は禅宗の僧であった足利学校の庠主(校長)の筆跡と伝えられ、足利学校と縁が深い刀であることがよくわかります。


足利学校と「布袋国広」

山姥切国広は当時の足利領主であった長尾顕長が堀川国広に依頼して作った刀。長尾顕長が北条氏より拝領した備前長船長義の刀を写したものとされています。

特徴は鋩(きっさき、刀の先端の三角形の部分)の大きさと、そこに現れる刃紋の美しさ。身幅は太く、戦国期の猛々しさを感じますが、その中にも繊細で凛とした印象が冴え、堀川国広第一の傑作と言われることに納得です。


刀 銘 九州日向住國廣作(号 山姥切国広)

話題のゲーム、刀剣乱舞-ONLINE-のコラボもあり、多くの刀剣女子が足利を訪れています。刀剣男士・山姥切国広の等身大パネルと記念イラストは、地下展示室で「審神者」の来訪を待っています。


「足利市 × 刀剣乱舞-ONLINE-」コラボレーション企画記念の描き下ろしイラストが展示されています

「歴史と文化が豊かな足利を、刀をきっかけにして知って、楽しんでもらいたい」という想いで、足利市が総力をあげて展覧会をバックアップ。市内5か所に設置されたスタンプを集めると記念ポストカードがもらえる「堀川国広ゆかりの地 美しき足利を巡るスタンプラリー」も開催され、記念グッズも市内特設会場(太平記館)で発売中です。

連日大盛況ですが、待ち時間などは公式ツイッターが丁寧に情報を発信中。来訪の際はぜひこちらをご活用ください。

[ 取材・撮影・文:川田千沙・古川幹夫 / 2017年3月9日 ]



■山姥切国広展 に関するツイート


 
会場足利市立美術館
開催期間2017年3月4日(土)~2017年4月2日(日)
所在地 栃木県足利市通2-14-7
TEL : 0284-43-3131
HP : http://www.watv.ne.jp/~ashi-bi/
展覧会詳細へ 今、超克のとき。いざ、足利。山姥切国広展 詳細情報
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