
東京都現代美術館「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」会場
世界を舞台に活躍したアートディレクター・デザイナーの石岡瑛子(1938-2012)の足跡を振り返る大規模な展覧会が始まる。
石岡は1938年、東京都生まれ。東京藝術大学を卒業後、資生堂に入社し、前田美波里を起用したサマー・キャンペーン(1966)は社会現象に。
独立後もパルコ、角川書店などの斬新な広告を次々に発表し、注目を集めた。
1980年代初頭からは拠点をニューヨークに移し、映画、オペラ、サーカス、演劇、ミュージック・ビデオなどでも活躍。マイルス・デイヴィス『TUTU』のジャケットデザインでグラミー賞(1987)、映画『ドラキュラ』の衣装でアカデミー賞衣装デザイン賞(1993)を受賞し、2008年北京オリンピック開会式では衣装デザインを担当した。
展覧会では石岡の仕事の全容を、デザインのプロセスを示す膨大な資料とともに紹介。会場は人間の身体の躍動感を根源に宿す「赤」がキーカラー。壁面には石岡による言葉も紹介されており、冒頭には展覧会タイトルになった「血がデザインできるか…」のワードもある。
「Timeless:時代をデザインする」「Fearless:出会いをデザインする」「Borderless:未知をデザインする」の3セクションで、石岡ならではの個性と情熱に満ちた仕事を総覧する。
「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」は東京都現代美術館 企画展示室 1F/地下2Fで11月14日(土)~2021年2月14日(日)に開催。入館料は一般 1,800円など。チケットカウンターで当日券を販売するが、各時間に定員を設けた予約優先チケットも用意されている(価格は当日券と同じ)。

東京都現代美術館「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」会場

東京都現代美術館「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」会場

東京都現代美術館「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」会場

東京都現代美術館「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」会場

東京都現代美術館「石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか」会場

石岡瑛子 ポスター『西洋は東洋を着こなせるか』(パルコ、1979年) アート・ディレクション

石岡瑛子 映画『白雪姫と鏡の女王』(ターセム・シン監督、2012年)衣装デザイン ©2012-2020 UV RML Films dba Relativity Media. All Rights Reserved.

石岡瑛子 映画『白雪姫と鏡の女王』(ターセム・シン監督、2012年)衣装デザイン ©2012-2020 UV RML Films dba Relativity Media. All Rights Reserved.

石岡瑛子 コンテンポラリー・サーカス『ヴァレカイ』(シルク・ドゥ・ソレイユ、2002年)衣装デザイン Director: Dominic Champagne / Director of creation: Andrew Watson / Set designer: Stéphane Roy / Courtesy of Cirque du Soleil

ロバート・メイプルソープ『石岡瑛子』1983年 Eiko Ishioka, 1983 ©Robert Mapplethorpe Foundation. Used by permission.