
「七人の侍」や「生きる」など、黒澤明監督作品での名演で知られる俳優・志村喬(しむらたかし 1905-1982)を紹介する企画展が、東京・中央区の東京国立近代美術館フィルムセンターで始まった。
志村喬(本名・島崎捷爾)は兵庫県生まれ。黒澤明の全30作品のうち21本に出演するなど、黒澤作品の看板として知られる一方、様々なスタジオでジャンルに捉われない活躍を続け、生涯に400本以上のフィルムに出演した。
展覧会は、2010年にフィルムセンターへの寄贈が完了した志村の旧蔵コレクションを本格的に公開するもの。「演劇青年から時代劇俳優へ」「黒澤明との歳月」「日本映画の《顔》として」「素顔の志村喬」の4章で、二枚目でも三枚目でもない、人間味と朴訥さ、そして風格を備えた演技者だった志村の歩みを、プライベートの素顔も含めて紹介する。
同館ではこれまでに女優の高峰秀子、田中絹代、香川京子の企画展を開催しているが、男優を紹介する企画展は本展が初めて。
「生誕110年 映画俳優 志村喬」は東京国立近代美術館フィルムセンター7階展示室で、2015年12月23日(水・祝)まで開催。観覧料は一般 210円、大学生・シニア 70円。
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