青磁―世界を魅了したやきもの

    出光美術館 | 東京都

    若草色、碧緑色、天青色、橄欖(かんらん)色。青磁の色の違いを表すこれらの言葉は、つくられた場所や時代の特徴を表しており、一言で青磁といっても実に多様です。 いまから3800年前頃の中国で、灰釉がかかったやきものである灰釉陶器(原始磁器や原始青磁とも称されます)が誕生します。それまでの土器とは異なり、うつわの表面にガラス質の釉薬をまとったやきものは、より堅牢でまた光沢があることから当時の人々をとりこにしたに違いありません。 その後、さらに技術が改良され、後漢時代(25~220)を経て、三国時代(220~280)から西晋時代(265~316)には越州窯(日本では古越磁とも称されます)において日常的なうつわだけではなく、墓に副葬する明器など、様々な形・文様の青磁がつくられています。9世紀頃の晩唐に入ると越州窯は質・量ともにその生産が拡大し、中国国内外で流行します。10世紀以降の北宋時代(960~1127)には北方の耀州窯、鈞窯、そして北宋時代末期には皇帝・宮廷用のうつわをつくる官窯が誕生しました。 さらに南宋官窯や龍泉窯においては南宋(1127~1279)から元時代(1279~1368)、明時代(1368~1644)に中国陶磁の本流として、青磁はシンプルな造形と艶やかな色調を融合させ、アジアから欧米まで、そして皇帝・貴族から一般の人々にまで受容されてきたのです。 本展では、青磁の誕生前夜の灰釉陶器から、漢時代に成熟し始める越州窯、日本人が愛してやまない龍泉窯青磁など、中国における青磁の展開を中心に取り上げながら、高麗や日本、さらには東南アジアなどの青磁も紹介し、世界の人々を魅了した青磁の魅力に迫ります。 (公式サイトより)
    会期
    2023年11月3日(金)〜2024年1月28日(日)
    開催中[あと56日]
    開館時間
    午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
    料金
    一般1,200円/高・大生800円
    中学生以下無料(ただし保護者の同伴が必要です)
    休館日 毎週月曜日(ただし月曜日が祝日および振替休日の場合は開館、翌日休館) ※12月25日〜1月4日は年末年始休館
    会場
    出光美術館
    住所
    〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-1-1 帝劇ビル9F
    050-5541-8600(ハローダイヤル)
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