拓本のたのしみ―明清文人の世界―

    東京国立博物館 | 東京都

    本展示は台東区立書道博物館との連携企画第22弾として、書の拓本(たくほん)に注目します。書の資料には青銅器(金)・石碑等(石)に施された金石(きんせき)文字や、肉筆による歴代の名筆があります。これらの複製である拓本には、前者の金石拓本や、後者の名筆を版に刻して拓本にとり編集した法帖(ほうじょう)があり、碑拓(ひたく)法帖とも総称されます。 唐時代(618~907)にはすでに碑拓が普及していたとみられ、宋時代(960~1279)には碑拓に加えて法帖の制作・鑑賞・研究が盛行しました。元(1271~1368)・明(1368~1644)を経て清(1616~1912)に至るまで、碑拓と法帖のいずれに重きを置くかは時代によって推移し、鑑賞・研究の水準は清時代に頂点に達したと言えます。 碑拓法帖を手習いした臨書(りんしょ)や模本(もほん)、鑑賞記録として書きつけられた題跋(だいばつ)や印記(いんき)等の資料は、伝来はもとより、碑拓法帖の鑑賞・研究の実体を物語ります。なかでも、書画家や収蔵家としても名を馳せた明・清時代の文人たちによるこれらの資料は、比較的多く残され、当時の状況を今に伝えています。 本展示では、碑拓法帖と明・清時代の文人による関連資料を展示し、書の拓本に魅せられた明清文人の世界を紹介します。両館の展示を通して、拓本に親しみ、楽しんでいただけますと幸いです。
    会期
    2025年1月2日(木)〜3月16日(日)
    会期終了
    開館時間
    9:30~18:00
    ※総合文化展は17:00まで
    ※時期により変動あり
    いずれも入館は閉館の30分前まで
    会場
    東京国立博物館
    住所
    〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
    050-5541-8600(ハローダイヤル)
    050-5541-8600 (ハローダイヤル)
    おすすめレポート
    学芸員募集
    ポーラ美術館 学芸員及びエデュケーター募集 [ポーラ美術館]
    神奈川県
    肥後の里山ギャラリーの企画・運営担当者(学芸員) [肥後銀行本店 肥後の里山ギャラリー]
    熊本県
    【文化施設】荻窪三庭園・東山旧岸邸スタッフ募集! [荻窪三庭園 または 東山旧岸邸]
    東京都
    鎌倉市役所 学芸員募集 [鎌倉市役所等]
    神奈川県
    八王子市「桑都の杜」 歴史・郷土ミュージアム 学芸員募集 [(仮称)八王子歴史・郷土ミュージアム、2026年5月までは乃村工藝社本社]
    東京都
    展覧会ランキング
    1
    東京都美術館 | 東京都
    ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢
    開催中[あと79日]
    2025年9月12日(金)〜12月21日(日)
    2
    上野の森美術館 | 東京都
    「正倉院 THE SHOW -感じる。いま、ここにある奇跡-」
    開催中[あと37日]
    2025年9月20日(土)〜11月9日(日)
    3
    出羽桜美術館 | 山形県
    没後40年 有元利夫 優美な絵画世界への誘い
    開催中[あと65日]
    2025年9月5日(金)〜12月7日(日)
    4
    東京国立博物館 | 東京都
    特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」
    開催中[あと58日]
    2025年9月9日(火)〜11月30日(日)
    5
    国立西洋美術館 | 東京都
    オルセー美術館所蔵 印象派ー室内をめぐる物語
    開催まであと22日
    2025年10月25日(土)〜2026年2月15日(日)