『Paper trail』展-すべてのものは未来のためのプロトタイプ-

    ATELIER MUJI GINZA | 東京都

    くらしのなかで、自然と手に取られるモノとはどのようなものでしょうか。 情報があふれる現代において、私たちは日々、3万回を超えるともいわれる選択を無意識のうちに繰り返しています。その一つひとつの行動の背後には、身体の感覚や記憶に根ざした潜在的な心の動きが潜んでいます。 本展では、そうした人間の根源的な動きや日常の小さな気づきに目を向け、「からだの行為で考えぬいた道具」を生み出し続けてきたPOSTALCO(ポスタルコ)の思想とものづくりに焦点を当てます。世界中の人と人とをつなぐ、もっとも普遍的な媒体である「郵便」をモチーフにして始まったPOSTALCOは、小さなメモ帳から家具に至るまで、その視点をくらしに紐づくさまざまなプロダクトへと広げ、かたちにしてきました。 「どんなデザインも、きれいに整理された完全無欠の空間からは生まれてこない」 ―書籍:『霧の中の展望台』より 彼らがそう語るように、本当に意味のあるかたちは日々の混沌や違和感の中にこそ潜んでいます。その感覚に静かに寄り添いながら、いつもの視点を少しずらしてみる。すると、見慣れた風景や道具がまったく新しい意味を持ち始めます。 無印良品もまた、時代の中で「あたりまえ」とされてきたことが、必ずしも正解ではないと考えています。ほんの少し形を変えるだけで、新しい使い道が生まれること。これまで捨てられていたものにも、異なるかたちで活用の可能性があること。「常識」を問い直しながら、視点を少し変えることで生まれる新たなくらしの整え方を提案するものづくりを続けてきました。POSTALCOと無印良品のものづくりには、どちらも日々のくらしのなかでの「気づき」を原点とする共通点があります。 時代がどんなに変わっても、人のくらしや幸せの本質は変わりません。自然や万物とのつながりを感じながら、健やかで満ち足りた日々をいかに築いていけるか。本展が、くらしの中に潜む心地よさや、「見かたを少し変えてみる」ことで広がるささやかな喜びのヒントとなることを願っています。
    会期
    2025年9月5日(金)〜11月24日(月)
    開催中[あと24日]
    開館時間
    11:00 ─ 21:00
    *営業時間・休館は、店舗に準じます。
    料金
    無料
    観覧時間の目安 ~60分
    公式サイト https://atelier.muji.com/jp/exhibition/7488/
    会場
    ATELIER MUJI GINZA
    住所
    〒104-0061 東京都中央区銀座3-3-5 無印良品 銀座 6F
    おすすめレポート
    学芸員募集
    地域おこし協力隊(文化財調査・活用促進員)募集します! [小坂町郷土館博物館]
    秋田県
    ポーラ美術館 学芸員及びエデュケーター募集 [ポーラ美術館]
    神奈川県
    肥後の里山ギャラリーの企画・運営担当者(学芸員) [肥後銀行本店 肥後の里山ギャラリー]
    熊本県
    立命館大学アート・リサーチセンター 社会人スタッフ募集 [京都・海外(米国)]
    京都府
    令和8年度採用 北斎館学芸員を募集します。 [北斎館]
    長野県
    展覧会ランキング
    1
    東京都美術館 | 東京都
    ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢
    開催中[あと51日]
    2025年9月12日(金)〜12月21日(日)
    2
    上野の森美術館 | 東京都
    「正倉院 THE SHOW -感じる。いま、ここにある奇跡-」
    もうすぐ終了[あと9日]
    2025年9月20日(土)〜11月9日(日)
    3
    出羽桜美術館 | 山形県
    没後40年 有元利夫 優美な絵画世界への誘い
    開催中[あと37日]
    2025年9月5日(金)〜12月7日(日)
    4
    東京国立博物館 | 東京都
    特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」
    開催中[あと30日]
    2025年9月9日(火)〜11月30日(日)
    5
    国立西洋美術館 | 東京都
    オルセー美術館所蔵 印象派ー室内をめぐる物語
    開催中[あと107日]
    2025年10月25日(土)〜2026年2月15日(日)