中国・内モンゴル自治区博物館所蔵「チンギス・ハーンとモンゴルの至宝」展

　モンゴル帝国は、チンギス・ハーンが1206年に建国した遊牧国家です。13世紀後半、子孫のフビライ(元の初代皇帝)の時代になると中国全土だけでなく南はベトナム、北はモスクワ、西は地中海までもひろがる世界最大の領土を支配しました。モンゴル共和国では、昨年から建国800年を記念して大掛かりなイベントが開催され、また日本でも井上靖原作の「蒼き狼、地果て海尽きるまで」の映画公開や演劇上演が行われたり、堺屋太一の「世界を創った男チンギス・ハン」が連載されたりするなど、今なお私たちに興味と話題を与え続けています。 　謎に包まれたチンギス・ハーンの生涯と世界最大のモンゴル帝国を紹介した本格的な展覧会は、今まで日本国内では開催されたことがありませんでした。