代官坂﨑源兵衛と根本焼

    多治見市美濃焼ミュージアム | 岐阜県

    本展覧会では、現在の岐阜県多治見市根本町で19世紀中頃から100年余りの間に生産されていた「根本焼」と、その開窯を後押しした当時の代官「坂﨑源兵衛」を紹介します。 江戸時代末期、可児郡根本村(現・多治見市根本町)は旗本林氏が支配していました。江戸詰めの林氏に代わり、根本村を含む四カ村の統治を任されていたのが、代官坂﨑源兵衛です。 当時天保の飢饉などの影響により、苦しい生活を余儀なくされていた根本村の現状を憂い、源兵衛は領地内の産業開発を進めていきます。 そうした時期に、春日井郡外之原(とのはら)(現・愛知県春日井市)出身の小助という者が、根本村に仕事を求めてやってきます。瀬戸で磁器生産の技術を習得していた小助は、源兵衛の庇護のもと染付磁器の商品化に成功し、「根本焼」の基礎を築きました。 一方で産業開発には多額の資金が必要となります。源兵衛は領民に対し、厳しい税のとりたてや諸事取締まりを行ったため、それに対する反発もありました。後にそこから発展したトラブルにより、その後の「根本焼」の隆盛をみることなく暗殺されてしまいます。 「根本焼」は高価な呉須を用い、手描きによる絵付けを施した染付磁器でその名が知られています。呉須の色には柔らかみがあり料理を美しく引き立てることから、冠婚葬祭や年中行事で用いられたもてなしの器として、明治中期頃から大正時代にかけて最盛期を迎えました。 本展では、今まで多くを語られなかった代官坂﨑源兵衛に焦点を当て「根本焼」のはじまりに込められた思いと、窯の火が途絶えて60年以上経ってもなお、色あせない根本焼の魅力に迫ります。
    会期
    2020年5月28日(木)〜9月27日(日)
    会期終了
    開館時間
    9:00~17:00(入館は16:30まで)
    料金
    一般320円(260円)、大学生210円(150円)

    ※( )内は団体料金(20名以上)/高校生以下、身体障がい者手帳・精神障がい者保健福祉手帳、療育手帳の交付を受けている方とその付添の方(1名)は無料
    休館日 月曜日(祝日の場合は翌平日休み)
    公式サイト http://www.tajimi-bunka.or.jp/minoyaki_museum/
    会場
    多治見市美濃焼ミュージアム
    住所
    〒507-0801 岐阜県多治見市東町1-9-27
    0572-23-1191
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