19世紀末にウィーンで花開いた、華麗な芸術世界とその革新性を中心に紹介する企画展が、来年、東京と大阪で開催される事となり、都内で記者発表が行われた。
1887年にウィーン市立歴史博物館として設立された「ウィーン・ミュージアム」の改修工事に伴い、同館の主要作品をまとめて公開するもの。
ウィーンの世紀末文化を「近代化(モダニズム)への過程」という視点から紐解く企画で、時代を18世紀中頃までさかのぼり、ウィーン世紀末文化に至るまでの歴史背景にも着目。
絵画や工芸はもちろん、建築、デザイン、インテリア、ファッション、グラフィックなど、多様な展示品で、ウィーンの芸術文化の全容を紹介する。
展示作品は、18世紀後半やビーダーマイヤー時代の傑作から、グスタフ・クリムト、エゴン・シーレ、ウィーン分離派、オスカー・ココシュカ、オットー・ヴァグナー、ウィーン工房、アドルフ・ロースまで、油彩74点をはじめ、東京展では約400点、大阪展では約330点。
うち、クリムトは47点、シーレ22点、ココシュカ17点(いずれも東京展、素描も含む)。
「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」は、東京展が国立新美術館 企画展示室 1Eで2019年4月24日(水)~8月5日(月)、大阪展が国立国際美術館で2019年8月27日(火)~12月8日(日)に開催。入場料は未定。
なお、ウィーン・ミュージアムの改修工事は、2022年暮れまでの予定。
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