イギリスの美術館「ロンドン・ナショナル・ギャラリー」の展覧会が来春開催される事となり、2019年9月9日(月)、都内で記者発表が行われた。
王室のコレクションを母体としている他のヨーロッパの美術館と異なり、ナショナルギャラリーは市民のための美術館として1824年にに設立。
ロンドンのトラファルガー広場にある同館は、13世紀後半から20世紀初頭までの約2300点を所蔵。年間の来場者数は500万人を超え、世界の美術館・博物館のベスト5に入っている。
所蔵作品の多くは常設展示のため、作品貸出は極めて厳しく、イギリス以外で所蔵作品展が開催されるのは世界初となる。
今回の出展作品は、ゴッホ《ひまわり》、フェルメール《ヴァージナルの前に座る若い女性》、レンブラント《34 歳の自画像》など、15世紀から19世紀末までの61点に及ぶ。
これらの傑作を、西洋絵画の歴史をたどる“英国とヨーロッパ大陸の交流”という視点で観覧することができる。
ナショナルギャラリー副館長のスーザン・フォイスター氏は「ナショナルギャラリーは、イギリスのみならずヨーロッパ中からジャンルの富んだ作品を集めた“世界初の百科事典的要素のある美術館”。ぜひ初公開の61作品を楽しんで欲しい」と、語った。
「ロンドン・ナショナル・ギャラリー展」は、2020年3月3日(火)~6月14日(日)まで東京上野の西洋美術館にて開催。
本展はその後、2020年7月7日(火)~10月18日(日)に大阪中之島の国立国際美術館でも開催される。
フィンセント・ファン・ゴッホ 《ひまわり》 1888年 油彩・カンヴァス 92.1×73cm ©The National Gallery, London. Bought, Courtauld Fund, 1924
ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー 《ポリュフェモスを嘲るオデュッセウス》 1829年 油彩・カンヴァス 132.5×203cm ©The National Gallery, London. Turner Bequest, 1856
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