年老いた美術商が、近代ロシア美術の巨匠イリヤ・レーピンの作品に出合った事で、すれ違う家族の物語が動き出す。生涯を美術品に捧げた男を描いたフィンランド映画が公開される。
主人公は、家族に眼もくれず仕事を優先してきた美術商オラヴィ。長年音信不通だった娘に頼まれて、問題児の孫息子・オットーを数日間だけ預かる事になった矢先、オークションハウスで署名が無い肖像画を発見。ひと目でレーピンの作品と見抜いたオラヴィは、オットーとともに作品の証拠を掴み、オークションへ向け資金繰りに奔走。娘親子が大きな苦労をしていたことを知り…、というストーリー。事前の予定価格を大きく超えたオークションでの入札合戦は、大きな見どころとなる。
監督は、過去監督作5作中4作がアカデミー賞外国語映画賞フィンランド代表に選出され、“フィンランドを代表する監督”と称されるクラウス・ハロ監督。主演のヘイッキ・ノウシアイネンは、ハロ監督とは約10年ぶりのタッグ。撮影にはフィンランドの国立美術館であるアテネウム美術館や、現地ギャラリーが全面協力した。
映画「ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像」は、2020年2月28日(金)、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほかで公開。
監督:クラウス・ハロ 脚本:アナ・ヘイナマー
出演:ヘイッキ・ノウシアイネン、ピルヨ・ロンカ、アモス・ブロテルス、ステファン・サウク
後援:フィンランド大使館 配給:アルバトロス・フィルム、クロックワークス
2018年/フィンランド/シネマスコープ/95分/DCP5.1ch/フィンランド語・スウェーデン語・英語/
英題:ONE LAST DEAL
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