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企画展「マンモス展」 ‐ その「生命」は蘇るのか ‐

■ユカギルマンモス、来たる!
【会期終了】 現在のゾウに似た体形ですが、耳は小さく、大きな牙を持つマンモス。3万年前には、シベリアを始め世界各地に生息していましたが、多くの大型哺乳類と共に絶滅してしまいました。世界初公開を含む貴重な資料が揃った史上最大規模のマンモス展が、日本科学未来館で始まりました。
会場構成は【過去】【現在】【未来】の3ゾーン。日本科学未来館での展覧会という事もあり、生命科学の未来も視野に入れた構成です。

【過去】は「マンモス、太古の記憶」。冒頭の《仔ケナガマンモス「ディーマ」》は、1977年に永久凍土から発掘されました。

マンモスは、現在のゾウと同じ長鼻類ゾウ科の動物。ゾウの直接の祖先ではありませんが、おなじ祖先を持つ親戚になります。耳が大きくないのは、寒さに耐えるためとされています。

自然界最強の動物であるマンモスにとって、初めて現れた敵が人間です。近年は武器が刺さったマンモスの骨も見つかっています。



【現在】のゾーンは「永久凍土で待つもの」。皮肉にも、近年の気候変動の影響で、永久凍土から状態が良いマンモスが次々に見つかっています。

しばしば勘違いされますが、永久凍土は「氷」ではなく「土」。0度以下の状態が2年以上続いている土や地盤を示します。

永久凍土は、いわば強力な冷凍保存庫。腐敗の原因になる湿気が凍り付くため、皮膚などの体組織が何万年も残るのです。

世界初公開となる《ケナガマンモスの鼻》は、3万2700年前のもの。ゾウと同様にマンモスの鼻にも骨が無いため、これほどしっかりした鼻が見つかる事はめったにありません。

2018年に見つかった《仔ウマ「フジ」》は、4万2000年前ながら外部損傷が無く、世界唯一の「完全な太古の仔ウマの遺骸」。解剖調査で「液体の血と尿」の採取にも成功、古生物学史上初の快挙となりました。

【未来】のゾーンは「その「生命」は蘇るのか」。生命科学技術の発展は、驚くべき成果を上げつつあります。

近畿大学では1996年から「マンモス復活プロジェクト」を実施。状態が良いマンモスが発見された事で研究は加速し、卵子の中でマンモスの細胞核が動き出す段階まで到達しています。

展覧会最大の目玉である《「ユカギルマンモス」》は、会場の一番最後に登場します。

2002年に見つかったマンモスで、頭部の骨のほぼ全てに加え、毛を含む軟体部が残っているという超貴重な資料。2005年の愛・地球博で展示された際には、なんと700万人が見ました。

学術面は第一線の研究者が支えていますが、いとうせいこうさんが展示構成を監修している事もあり、とても分かりやすい展覧会です。オフィシャルプログラムも、ほぼB4ぐらいのマンモスサイズです。

[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2019年6月6日 ]

るるぶ にっぽんの博物館るるぶ にっぽんの博物館

ジェイティビィパブリッシング(編)

ジェイティビィパブリッシング
¥ 1,000

料金一般当日:1,800円
 → チケットのお求めはお出かけ前にicon

 
会場日本科学未来館
開催期間2019年6月7日(金)~11月4日(月・休)
所在地 東京都江東区青海2-3-6
TEL : 03-5777-8600(ハローダイヤル)
HP : https://www.mammothten.jp/
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