インターネットミュージアム
美術館・博物館・イベント・展覧会 インターネットミュージアム
  インターネットミュージアム  >  取材レポート  >  アントニオ・ロペス展

アントニオ・ロペス展

■スペインの巨星、待望の初来日
【会期終了】 現在のスペイン美術を代表する美術家、アントニオ・ロペス。欧米では高い評価が確立していますが、日本のみならず東洋での個展は初めて。待望といえる展覧会がBunkamura ザ・ミュージアムで開催中です。
アントニオ・ロペスは1936年生まれ、今年で77歳になります。日本では20年ほど前にロペス自身が出演する映画「マルメロの陽光」が公開されたため、覚えている方もいるかもしれません。筆者はマドリード・リアリズムの異才、磯江毅の流れから、その名前を知った記憶があります。

本展は、初期の美術学校時代から近年までに手がけた油彩、素描、彫刻の各ジャンルの代表作を厳選した展覧会です。全64点を7章に分けて紹介していきます。

第1章 : 故郷
第2章 : 家族
第3章 : 静物
第4章 : 植物
第5章 : 室内
第6章 : マドリード
第7章 : 人体

ロペスの絵画を見ていくと、とても制作期間が長い作品があることに気づきます。たとえば、長崎県美術館が所蔵している《フランシスコ・カレテロ》の制作は、1961年から87年までと、実に四半世紀。当初は小品の肖像画として描いたものですが、モデルであるカレテロの死を機に、支持体を継ぎ足して現在の大きさにしたものです。

ロペスは14歳から美術学校で学び、60年余りも絶え間なく作品を制作していますが、キャリアの長さに比べて作品が多くないのは、このような制作スタイルを通しているためです。同じように画面を継ぎ足している絵画は、「室内」や「マドリード」の章の作品にも見られます。

本展のメインビジュアルになっている愛らしい少女は《マリアの肖像》。アントニオ・ロペスの長女マリアが9歳の時の肖像です。大きな瞳、きゅっと結んだ口元。見事なコートの質感も印象的ですが、なんとこの作品は鉛筆による素描です。ロペスにとって素描は油彩の下書きではなく、独立したひとつの表現スタイルだということが良く分かります。

もう一点のメインビジュアルで、ポスターなどに使われている風景画は《グラン・ビア》。マドリード随一の目抜き通りを描いたこの油彩は、ロペスの最も良く知られた作品のひとつです。ロペスは毎日早朝に地下鉄で現地に通い、20~30分ずつ制作。7年間にわたって、同じ場所にイーゼルを立て続けました。グラン・ビアはロペスにとって大きなテーマであり、2008年から新たなグラン・ビアの連作を制作、現在も続けられています。

残念ながらいつもの動画による会場紹介はできませんが、「リアリズム」の一言では説明できない圧倒的な存在感です。開幕前からネットでも期待の声が多く見られましたが、前評判どおり。大作が多いこともあり、見ごたえたっぷりの展覧会です。

なお本展は巡回展で、長崎県美術館で2013年6月29日(土)~8月25日(日)、岩手県立美術館で2013年9月7日(土)~10月27日(日)に開催されます。(取材:2013年4月26日)

アントニオ・ロペス 創造の軌跡

木下 亮 (著)

中央公論新社
¥ 1,680

料金一般当日:1,400円
 → チケットのお求めはお出かけ前に
icon

 
会場Bunkamura ザ・ミュージアム
開催期間2013年4月27日(土)~6月16日(日)
所在地 東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura B1F
TEL : 03-5777-8600(ハローダイヤル)
HP : http://www.antonio-lopez.jp/
展覧会詳細へ アントニオ・ロペス展 詳細情報
取材レポート
森アーツセンターギャラリー「新・北斎展 HOKUSAI UPDATED」
新・北斎展
世田谷文学館「ヒグチユウコ展 CIRCUS(サーカス)」
ヒグチユウコ展
原美術館「「ソフィ カル ― 限局性激痛」原美術館コレクションより」
ソフィ カル
サントリー美術館「河鍋暁斎 その手に描けぬものなし」
河鍋暁斎
埼玉県立近代美術館「インポッシブル・アーキテクチャー」
インポッシブル
太田記念美術館「小原古邨」
小原古邨
静嘉堂文庫美術館「岩﨑家のお雛さまと御所人形」
岩﨑家のお雛さま
静岡市美術館「起点としての80年代」
起点としての80年代
国立新美術館「イケムラレイコ 土と星 Our Planet」
イケムラレイコ
アーツ前橋「闇に刻む光 アジアの木版画運動 1930s-2010s」
闇に刻む光
国立科学博物館「明治150年記念 日本を変えた千の技術博」
千の技術博
ポーラ美術館「モダン美人誕生-岡田三郎助と近代のよそおい」
モダン美人誕生
パナソニック 汐留ミュージアム「子どものための建築と空間展」
建築と空間展
21_21 DESIGN SIGHT「民藝 MINGEI -Another Kind of Art展」
「民藝」展
岡田美術館「開館5周年記念展 美のスターたち ―光琳・若冲・北斎・汝窯など名品勢ぞろい―」
美のスターたち
大阪市立美術館「フェルメール展」
[エリアレポート]
フェルメール展
サントリー美術館「河鍋暁斎 その手に描けぬものなし」
[エリアレポート]
河鍋暁斎
あべのハルカス美術館「驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ」
[エリアレポート]
驚異の超絶技巧!
すみだ北斎美術館「北斎アニマルズ」
[エリアレポート]
北斎アニマルズ
藤子・F・不二雄ミュージアム みんなのひろばリニューアル
[エリアレポート]
みんなのひろば
たばこと塩の博物館「江戸の園芸熱」
[エリアレポート]
江戸の園芸熱
横浜美術館「イサム・ノグチと長谷川三郎 ― 変わるものと変わらざるもの」
[エリアレポート]
イサム・ノグチ
京都国立近代美術館「世紀末ウィーンのグラフィック」
[エリアレポート]
世紀末ウィーン
パナソニック 汐留ミュージアム「子どものための建築と空間展」
[エリアレポート]
建築と空間展
第3回 インターネットミュージアム検定
ミュージアグッズのオンラインショップ ミュコレ
2019年の展覧会予定(東京・名古屋・大阪 近郊)
皇室がご覧になった展覧会 博物館・美術館の情報
テレビでミュージアム 博物館・美術館の情報
エリアレポート(読者による取材記事) 博物館・美術館の情報
ニュース
一覧
東日本大震災・ミュージアム関連情報サイト MUSEUM ACTION
イベント検索ランキング
新・北斎展 HOKUSAI UPDATED フェルメール展 顔真卿 王羲之を超えた名筆 アルヴァ・アアルト もうひとつの自然
奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド ゴッホ展 北斎アニマルズ イメージコレクター・杉浦非水展
博物館・美術館検索
ミュージアム干支コレクションアワード 干支コレクションアワード「猪」
グランプリは「ペッカリー(ヘソイノシシ)象形土偶」でした
ミュージアムキャラクターアワード2018 ミュージアムキャラクターアワード
2018、グランプリは
「雷切丸くん」でした
人気の展覧会 ブログパーツ アクセス数が多い展覧会を地域別にご紹介、ご自由にどうぞ。
刀剣乱舞(とうらぶ)に登場する刀たち 「刀剣乱舞-ONLINE-」に実装された刀、IM取材分をまとめました。
パートナーサイト 関連リンク集

             

博物館、美術館、展覧会の情報登録
博物館、美術館、展覧会に最適。広告のお問い合わせ
インターネットミュージアムへのお問い合わせ

Copyright(C)1996-2019 Internet Museum Office. All Rights Reserved.
ミュージアム・博物館・美術館の情報サイト[インターネットミュージアム]は、丹青グループが運営しています
協力/ (株)丹青研究所 、編集・制作/ (株)丹青社