IM
レポート
DOMANI・明日2020 傷ついた風景の向こうに
国立新美術館 | 東京都
11名のアーティストが「明日」を見据える
文化庁が、芸術家の育成のため、海外で行う研修の支援している「新進芸術家海外研修制度」。その成果発表の場として開催されているグループ展「DOMANI・明日展」が、国立新美術館国立新美術館で開催中です。
石内都
藤岡亜弥
若林奮
森淳一
栗林慧・栗林隆
佐藤雅晴
日高理恵子
畠山直哉

この項では、2013年の15回展から紹介している「DOMANI・明日展」(15th 201317th 201518th 201619th 201720th 201821st 2019)。2020年の参加作家は石内都、畠山直哉、米田知子、栗林慧・栗林隆、日高理恵子、宮永愛子、藤岡亜弥、森淳一、若林奮、佐藤雅晴の10組11名です。


22回目を迎える今回のテーマは、「傷ついた風景の向こうに」。国内外で起きた天災や人為的災害によって生じた「傷痕」。時間を経て再生した「明日」の様子を、アーティストが表現しています。その中でも数点の見どころを紹介します。


展覧会は、写真家・石内都さんの《Scars》シリーズで始まります。風景の様に見える写真は、人の皮膚を接写したもの。事故、怪我、病気、戦争など、過去の出来事が皮膚の表面にあきらかな形として存在します。それは、消えることのない記憶の塊であると同時に、再生の証でもあります。



本展のポスターには2人の作品を起用。森淳一さんの《山影》は、原爆を投下された長崎市の金毘羅山がモチーフになっています。自然から、時間と空間を切り離した原爆の閃光。被爆直後、その瞬間を型取った光の鋳型ををイメージしています。


もう一方のポスターには、日高理恵子さんの《空との距離 XIII》が。1983年の初期作品から最新品までを組み合わせ、樹木の成長から老化までの過程を表現しています。自然が本来持っている摂理に向き合い、時間の蓄積が感じられる作品です。


エピローグでは、畠山直哉さんの作品、「untitled(tsunami trees)」が並びます。「3・11」により実家と家族を失った畠山さんが、宮城県や岩手県、福島県の風景をとらえた新しい写真シリーズです。2018年から撮りためた本シリーズを、今回はじめてまとめて発表。風景と作家自身の「再生」に出会う場となっています。


本展の図録のカバーは、作品別に5種類のバリエーションが展開されています。鑑賞後、気になる作家の表紙を手にとってみては。


[ 取材・撮影・文:坂入美彩子 / 2020年1月10日 ]


美術展完全ガイド2020美術展完全ガイド2020

 

晋遊舎
¥ 1,100

会場
会期
2020年1月11日(土)~2月16日(日)
会期終了
開館時間
<企画展>
10:00~18:00
※当面の間、夜間開館は行いません。
※入場は閉館の30分前まで
<公募展>
10:00~18:00
※美術団体によって、異なる場合があります。
※入場は閉館の30分前まで
休館日
毎週火曜日(2020年2月11日(火・祝)は開館、2月12日(水)
住所
東京都港区六本木7-22-2
電話 03-5777-8600(ハローダイヤル)
03-5777-8600(ハローダイヤル)
公式サイト https://domani-ten.com/
料金
一般 1,000(800)円 / 大学生 500(300)円

※( )内は前売および20名以上の団体料金
※前売券は2019年12月1日(日)より販売予定
※高校生、18歳未満の方(学生証または年齢のわかるものが必要)は入場無料
※障害者手帳をご持参の方(付添の方1名含む)は入場無料
展覧会詳細 DOMANI・明日2020 傷ついた風景の向こうに 詳細情報
おすすめレポート
ニュース
ご招待券プレゼント
学芸員募集
展覧会ランキング
おすすめコンテンツ