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東京ステーションギャラリー「牧歌礼讃/楽園憧憬 アンドレ・ボーシャン+藤田龍児」会場
牧歌的で楽園のような風景を、自然への愛情を込めて描いた二人の画家の作品を紹介する展覧会が東京で始まる。
アンドレ・ボーシャン(1873-1958)はフランス出身の画家。もとは苗木職人だったが、第一次世界大戦の影響もあって農園は破産。ボーシャンは精神を病んだ妻の世話をしながら絵画を描き始め、深い愛情を感じさせる作品を制作。アンリ・ルソー以来の最も優れた素朴派の画家ともいわれている。
藤田龍児(1928-2002)は京都生まれ。20代から画家として活動していたが、脳血栓で右半身不随に。左手に絵筆を持ち替え、53歳で最初の個展を開いた。親しみやすいのどかな風景の作品は、記憶にある光景をもとにつくり出された藤田の心象風景ともいえる。
両者は活躍した時代も国も異なるが、ともに困難な状況の中から、心を癒してくれるような牧歌的な作品群を生み出してきたという共通項を持っており、展覧会では両者の代表作を含む計116点で、二人の作品世界を俯瞰していく。
「牧歌礼讃/楽園憧憬 アンドレ・ボーシャン+藤田龍児」は東京ステーションギャラリーで2022年4月16日(土)〜7月10日(日)に開催。入館料は一般 1,300円など。

東京ステーションギャラリー「牧歌礼讃/楽園憧憬 アンドレ・ボーシャン+藤田龍児」会場

東京ステーションギャラリー「牧歌礼讃/楽園憧憬 アンドレ・ボーシャン+藤田龍児」会場

東京ステーションギャラリー「牧歌礼讃/楽園憧憬 アンドレ・ボーシャン+藤田龍児」会場