ニュース
    日本のマンダラの原点、国宝《高雄曼荼羅》が修理後初公開 ― 来春、奈良国立博物館で「空海」展が開催
    (掲載日時:2023年10月2日)

    (左から)奈良国立博物館 井上洋一 館長、高野山大学 松長潤慶 副学長(学術協力)、奈良国立博物館 斎木涼子 列品室長
    (左から)奈良国立博物館 井上洋一 館長、高野山大学 松長潤慶 副学長(学術協力)、奈良国立博物館 斎木涼子 列品室長

    弘法大師・空海(774~835)の生誕1250年を記念し、空海がもたらし、その後の日本文化に大きな影響を与えた密教のルーツを辿る展覧会が、奈良市で開催される。

    空海は讃岐国生まれ。仏道に進み、延暦23年(804)に遣唐使の一員として入唐。恵果より体系的な密教を伝授された。

    滞在期間を大幅に短縮して帰国した後、密教による人々の救済と護国を目指して日本の真言密教を確立。体系的な密教、護国修法などは天皇や朝廷に高く評価された。

    展覧会では、現存最古の両界曼荼羅で、日本の曼荼羅の原点でもある国宝《高雄曼荼羅》を、修理後初公開。

    インドで生まれた密教は陸のシルクロードを経て東方に広まったことが知られているが、本展では従来の展覧会ではあまり言及されなかった、海路による密教伝来にも着目し、東南アジアからの作品も展示する。

    また会場には、国宝《五智如来坐像》(京都・安祥寺)、重要文化財《大日如来坐像》(和歌山・金剛峯寺)、重要文化財《不動明王坐像》(和歌山・正智院)など、密教の尊像が囲むダイナミックな展示空間を設定。マンダラの世界を立体的に体感できる。

    生誕1250年記念特別展「空海 KŪKAI-密教のルーツとマンダラ世界」は奈良国立博物館で2024年4月13日(土)~6月9日(日)に開催。

    観覧料は一般 2,000円など。一般 1,800円などの前売券の販売は2024年2月13日(火)から。


    国宝《両界曼荼羅(高雄曼荼羅)》神護寺 ※記者発表より
    国宝《両界曼荼羅(高雄曼荼羅)》神護寺 ※記者発表より

    今回の展覧会に向け、奈良国立博物館の協力で修理がなされた《金剛界曼荼羅彫像群(ガンジュク出土)のうち大日如来》10世紀 インドネシア国立中央博物館 ※記者発表より
    今回の展覧会に向け、奈良国立博物館の協力で修理がなされた《金剛界曼荼羅彫像群(ガンジュク出土)のうち大日如来》10世紀 インドネシア国立中央博物館 ※記者発表より

    このニュースに関連するミュージアム
    おすすめレポート
    ご招待券プレゼント
    学芸員募集
    阪神甲子園球場職員(歴史館担当) [阪神甲子園球場(兵庫県西宮市、阪神電車「甲子園駅」徒歩3分)]
    兵庫県
    【公益財団法人 ポーラ伝統文化振興財団】学芸員募集! [ポーラ伝統文化振興財団(品川区西五反田)141-0031 東京都品川区西五反田2-2-10 ポーラ五反田第二ビル]
    東京都
    地域おこし協力隊(文化財調査・活用促進員)募集します! [小坂町郷土館博物館]
    秋田県
    弥生美術館 学芸業務短期アルバイト募集 [弥生美術館]
    東京都
    立命館大学国際平和ミュージアム学芸員募集【契約職員(専門職)】 [立命館大学国際平和ミュージアム]
    京都府
    展覧会ランキング
    1
    TOKYO NODE | 東京都
    Mrs. GREEN APPLE MGA MAGICAL 10 YEARS EXHIBITION『Wonder Museum』
    開催中[あと31日]
    2025年12月6日(土)〜2026年1月9日(金)
    2
    國學院大學博物館 | 東京都
    企画展「性別越境の歴史学」
    開催中[あと76日]
    2025年12月6日(土)〜2026年2月23日(月)
    3
    国立新美術館 | 東京都
    ルーヴル美術館展 ルネサンス
    開催まであと274日
    2026年9月9日(水)〜12月13日(日)
    4
    森アーツセンターギャラリー | 東京都
    マチュピチュ展
    開催中[あと82日]
    2025年11月22日(土)〜2026年3月1日(日)
    5
    国立西洋美術館 | 東京都
    チュルリョーニス展
    開催まであと109日
    2026年3月28日(土)〜6月14日(日)