
特別展「旧嵯峨御所 大覚寺」報道発表会より (左から)浅見龍介(東京国立博物館副館長)、伊勢俊雄(旧嵯峨御所大本山大覚寺執務長)、吉岡里帆(展覧会PR大使・音声ガイドナビゲーター)
京都・嵯峨にある古刹、大覚寺の名宝を紹介する展覧会が東京で開催されることになり、都内で記者発表が行われた。
嵯峨は京都北西に位置し、古くから風光明媚な王朝貴族遊覧の地として知られ、平安時代初期に嵯峨天皇が離宮・嵯峨院を造営。その後、貞観18年(876)に寺に改められて大覚寺となった。
展覧会は、2026年で大覚寺が開創1150年を迎えることを記念した企画。
大覚寺には安土桃山〜江戸時代に制作された狩野山楽の代表作など、障壁画(一括して重要文化財に指定)が多数伝来しており、展覧会では前後期あわせて123面を展示(撮影可能)。
平安時代後期の仏像の最高傑作のひとつである、明円作「五大明王像」(本尊)は、初めて5体そろって東京で公開される。
通常非公開の重要文化財「正寝殿(客殿)」のうち、歴代門跡の執務室であった「御冠の間」は展示室内に再現される。
展覧会のPR大使には、俳優の吉岡里帆さんが就任。京都府出身の吉岡さんは 「大覚寺は家も近く、小学校の時に絵を描きに行った思い出深い場所。四方が障壁画に囲まれる展示室ができるというので、とても楽しみ」と展覧会をピーアール。吉岡さんは音声ガイドナビゲーターも務める。
開創1150年記念 特別展「旧嵯峨御所 大覚寺 -百花繚乱 御所ゆかりの絵画-」は、2025年1月21日(火)〜3月16日(日)、東京国立博物館 平成館で開催。観覧料は未定。

特別展「旧嵯峨御所 大覚寺」報道発表会より 吉岡里帆(展覧会PR大使・音声ガイドナビゲーター)