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    5Gで魅せる国宝「聖徳太子絵伝」 ― 東京国立博物館
    (掲載日時:2020年9月17日)


    「魔法のグラス」使用イメージ

    5GとARの技術を利用し、約千年前に描かれた国宝「聖徳太子絵伝」を、直観的に体験する展示イベントが、東京国立博物館で始まる。

    イベントは同館と文化財活用センター、KDDI 株式会社が共同で行うもの。

    東京国立博物館 法隆寺宝物館の中2階で実施され、会場には原寸大の「絵伝」複製画パネルが、かつての配置と同じようにコの字型に配置されている。

    鑑賞ツールは「魔法のグラス」と「魔法のルーペ」の2種類。

    「魔法のグラス」は、Nreal Ltd.が開発したARグラス「NrealLight」を用いた体験。絵伝の前でARグラスをかけると、聖徳太子が弓を弾いたり、黒駒に乗って富士山を飛び越えたりと、15のエピソードがアニメーションで登場する。

    実際の絵伝は長い年月を経て画面が痛んでおり、ケース越しでは細かい描写を鑑賞する事が困難。パネルに近寄って見ても、絵が欠損している部分もあるため、初心者では見どころがどこなのかも分かり辛い。

    今回のアニメーションは、東京国立博物館の研究員が監修。専門的な視点で、絵伝の注目すべきポイントを解説していく。

    もうひとつの「魔法のルーペ」は、ソニーモバイルコミュニケーションズ(株)による5Gスマートフォン「Xperia 1 II」を利用。

    複製画パネルにかざすと、スマホ画面に超高精細画像がパネルとぴったり重なって表示。解説とナレーションで、絵伝を深く知ることができる。

    表示される画像は超高精細・大容量だが、5Gの技術によりスムーズな拡大縮小が可能。細かなディテールまで鑑賞することができる。

    「5Gで文化財 国宝『聖徳太子絵伝』ARでたどる聖徳太子の生涯」は、東京国立博物館 法隆寺宝物館で2020年9月29日(火)~10月25日(日)に開催。総合文化展観覧料(一般 1,000円など)で鑑賞可能だが、入館(総合文化展入館料または特別展観覧料が必要)とコンテンツ体験(無料)の両方のオンラインによる事前予約(日時指定券)が必要。



    「5Gで文化財 国宝『聖徳太子絵伝』」会場入口


    「5Gで文化財 国宝『聖徳太子絵伝』」会場


    5Gで文化財 国宝「聖徳太子絵伝」アニメーションより


    「魔法のルーペ」使用イメージ


    国宝「聖徳太子絵伝」(部分)東京国立博物館蔵(合成)


    関連サイト:5Gで文化財 国宝『聖徳太子絵伝』 公式サイト

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