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レポート
特別展「手塚治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから」
東京都現代美術館 | 東京都
神様と王様が競演
手塚治虫と石ノ森章太郎。戦後マンガの二大巨頭の歩みを振り返りながら、世界を席巻した“マンガのちから”の本質を探る展覧会が、東京都現代美術館で開催中です。
会場入口
石ノ森が描いた、まんが本表紙の模写(左)と、幼少期の落書き
会場で読めるようになっている、手塚の単行本デビュー作「新寶島」
トキワ荘の中に再現された石ノ森の部屋。なんでもかんでもすぐ買いたがる人だったそうです
「仮面ライダー」直筆原稿
1983年にファミコンが発売されると、手塚や石ノ森の作品も続々とゲームに
テーマごとに両者のマンガを対比展示した「“ちから”の本質対決」
ももクロはサイボーグ009のコスプレパネルに

手塚治虫と石ノ森章太郎。「マンガの神様」と「マンガの王様」は、10歳違いです。


デビュー後すぐに大ヒット作家となり、多忙を極めていた手塚。石ノ森の実力を投稿マンガで知っていた手塚が「鉄腕アトム」の手伝いを電報で依頼したことから、ふたりの関係はスタートします。


その後、石ノ森もデビュー。手を動かすのがズバ抜けて早いふたりは、次々にバラエティに富む作品を発表し、今でも愛され続けている名作を数多く生み出しました。手塚は1989年に、石ノ森は1998年に死去。くしくもふたりとも60歳の生涯でした。


展覧会では両者の生原稿など、多くの資料を展示。二人の代表的なアニメーション、TVシリーズの映像なども紹介されています。


会場


本展の見もののひとつが、伝説のマンガ家アパート・トキワ荘の再現。東京都豊島区にあったこの古ぼけた木造アパートに、手塚や石ノ森をはじめ多くのマンガ家が入居していました。


外観のほか、内部には手塚と石ノ森の部屋も再現され、ラーメンのどんぶりまで置かれています。決して豊かな暮らしとはいえませんが、そこには希望と夢が満ち溢れていました。


再現されたトキワ荘


展覧会後半には「“ちから”の本質対決」と題したコーナーもあります。


未来をイメージさせるようなカプセル状の展示ケース。「いのち」「ふるさと」「あきらめない」などのテーマで、両者の直筆原稿を対比させて展示しています。


例えば「ヒト」なら、「人造人間キカイダー」(石ノ森)と「きりひと讃歌」(手塚)


もうひとつの見どころは、各界で活躍する著名人たちによる二人へのオマージュ作品。


Tシャツは加藤ミリヤさん、コスチュームはコシノジュンコさん。マンガ家やイラストレーターは想いを込めたイラスト。そして、ももいろクローバーZは、サイボーグ009のコスプレパネルで登場しています(ここは撮影も可能です)。


このほか、手塚治虫のデビュー前の未発表マンガ原稿や石ノ森章太郎の仮面ライダータイトル案など、マンガ史的に貴重な資料も展示。グッズ売り場もかなり充実していますので、お楽しみに。

[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2013年6月28日 ]


手塚治虫とキャラクターの世界

手塚プロダクション (著)

三栄書房
¥ 980


会場
会期
2013年6月29日(土)~9月8日(日)
会期終了
開館時間
10:00~18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)
休館日
月曜日休館 ただし7月15日(月祝)は開館、7月16日(火)は休館
住所
東京都江東区三好4-1-1
電話 03-5245-4111(代)
03-5245-4111(代)
公式サイト http://www.mot-art-museum.jp/
料金
一般 1,200(960)円/大学生・65歳以上 900(720)円/中高生 700(560)円
※小学生以下無料。小学生以下のお客様は保護者の同伴が必要です
※( )内は20名様以上の団体料金
※小学生以下、身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付き添いの方(2名まで)は無料です。
展覧会詳細 特別展「手塚治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから」 詳細情報
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