市制90周年記念

    リアル(写実)のゆくえ 現代の作家たち 生きること、写すこと

    平塚市美術館 | 神奈川県

    幕末から明治初めに流行った生人形の迫真の技は、当時の日本人はもとより、来日した西洋人にも大きな衝撃を与えました。明治20年代に滞日した人類学者シュトラッツは「解剖学の知識もなしに強い迫真性をもって模写することができる」生人形師の力量に感嘆しました。また、彼は、生人形が理想化も図式化もされず、ありのままの姿であることにも着目しています。 高村光雲も幼い時に松本喜三郎の生人形の見世物を見ています。後年、彼は西洋由来ではない写実を気付かせた存在として、松本喜三郎をはじめとする生人形師を敬慕しています。 ここで重要なのは、写実表現はそもそもこの国にあったということです。遡れば江戸期の自在置物、さらには鎌倉時代の仏像に行きつきます。写実は洋の東西を問わず追求されてきたと見るべきでしょう。日本は近代化する過程において西洋由来の新たな写実表現を受容しました。これは既存の写実の方法や感性を新たに上書きする、もしくは書き替える作業であったことと思われます。 今また写実ブームが到来しています。現代の作家が手がけた作品にも先祖返り的な要素が見受けられます。これは旧来の伝統的な写実が息づいている証です。連綿と続く写実の流れが、いわば間欠泉の様に、息吹となって彼らの作品を介して噴出しているのです。また、彼らの作品の中には近代的なものと土着的なものが拮抗し、新たな写実を模索している姿勢も見出せます。このような傾向は、高橋由一まで遡ることができます。 本展は、松本喜三郎らの生人形、高橋由一の油彩画を導入部として、現代の絵画と彫刻における写実表現を検証するものです。西洋の文脈のみではとらえきれない日本の「写実」が如何なるものなのか、またどのように生まれたのか、その手がかりを探ります。 (公式ウェブサイトより)
    会期
    2022年4月9日(土)〜6月5日(日)
    会期終了
    開館時間
    9時30分 ~17時(入場は16時30分 まで)
    料金
    一般900円/高大生500円
    ※中学生以下、毎週土曜日の高校生は無料
    休館日 月曜日
    公式サイト https://www.city.hiratsuka.kanagawa.jp/art-muse/
    会場
    平塚市美術館
    住所
    〒254-0073 神奈川県平塚市西八幡1-3-3
    0463-35-2111
    おすすめレポート
    学芸員募集
    阪神甲子園球場職員(歴史館担当) [阪神甲子園球場(兵庫県西宮市、阪神電車「甲子園駅」徒歩3分)]
    兵庫県
    茨城県近代美術館 学芸補助員(普及担当)及び展示解説員募集 [茨城県近代美術館]
    茨城県
    国⽴国際美術館 研究補佐員(教育普及室)募集 [国立国際美術館]
    大阪府
    横浜みなと博物館 博物館業務アルバイト募集! [横浜みなと博物館]
    神奈川県
    川崎市岡本太郎美術館 会計年度任用職員(資料デジタル化業務・普及企画業務)の募集 [川崎市岡本太郎美術館]
    神奈川県
    展覧会ランキング
    1
    国立新美術館 | 東京都
    ルーヴル美術館展 ルネサンス
    開催まであと233日
    2026年9月9日(水)〜12月13日(日)
    2
    府中市美術館 | 東京都
    長沢蘆雪
    開催まであと54日
    2026年3月14日(土)〜5月10日(日)
    3
    アーティゾン美術館 | 東京都
    クロード・モネ -風景への問いかけ
    開催まであと19日
    2026年2月7日(土)〜5月24日(日)
    4
    堺 アルフォンス・ミュシャ館(堺市立文化館) | 大阪府
    ミュシャが夢見たハーモニー
    開催中[あと69日]
    2025年12月6日(土)〜2026年3月29日(日)
    5
    寺田倉庫G1ビル | 東京都
    ガウディ没後100年公式事業 NAKED meets ガウディ展
    開催中[あと55日]
    2026年1月10日(土)〜3月15日(日)