国立ハンセン病資料館 企画展

    生活のデザイン

    ハンセン病療養所における自助具、義肢、補装具とその使い手たち

    国立ハンセン病資料館 | 東京都

    社会復帰のみが更生ではない。歩けないものが歩き、箒を持たなかつた者が箒を持ち、フオークを持てなかつた者がフオークを持つことが更生である。自主自由とはかかることを意味しなければならない。  田代馨(多磨全生園)「不自由者の自主性ということ」1960年 ハンセン病療養所の患者、回復者は、末梢神経障害による不自由がありながらも、その人らしく暮らすために、さまざまな道具を活用してきました。 かつてはハンセン病隔離政策のもと、療養所の予算は十分でなく、多くの労働が患者によって担われていました。古くから伝わるブリキの義足や取っ手のついた鉋などは、知覚神経や運動神経の麻痺をかかえながら、患者作業や日常生活における仕事を担ってきた入所者の苦難の歴史を伝えています。 1950年代以降、作業療法士や義肢装具士が着任してからは、手足を保護しつつ、使い手が叶えたい生活を実現するにはどうしたらよいかが追求されてきました。さまざまな素材の義足やカラフルな自助具つきスプーン、陶芸や音楽活動などの生きがいづくりにかかわる自助具など、使い手の願いの広がりに合わせて、道具の個性が研ぎ澄まされてきたのです。こうして、一人ひとりの生活のデザインと呼ぶにふさわしい道具が数多く作られ、使い手の暮らしを形作ってきたのでした。 それらの道具を使う人の姿からは、限られた場での生活であっても、身の回りの小さな自由までは奪われまいとする意志をうかがうことができます。本展ではその姿を、自助具、義肢、補装具の数々と、その使い手の映像や写真、語りなどを通してお伝えします。ハンセン病問題への理解を深め、障害と共に生きる人びとが自らの可能性を追求してきた歩みへの関心を高めていただければ幸いです。
    会期
    2022年3月12日(土)〜8月31日(水)
    開催中[あと103日]
    開館時間
    9時30分~16時30分
    ※入館は16時まで
    料金
    無料
    休館日 月曜日(祝日の場合は開館)・祝日の翌日
    観覧時間の目安 60分
    公式サイト https://www.nhdm.jp/events/list/3356/
    会場
    国立ハンセン病資料館
    住所
    〒189-0002 東京都東村山市青葉町4-1-13
    042-396-2909

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