NODA Hiroji 1981-2011

    国立新美術館開館5周年 野田裕示 絵画のかたち/絵画の姿

    国立新美術館 | 東京都

    野田裕示(のだ・ひろじ/1952年 和歌山県生まれ)は、多摩美術大学を卒業した翌1977年には、南画廊の最年少作家として個展が開催されるなど、早くから才能を認められた画家です。しかし、80年代初頭より絵画の新しい可能性を求め、様々な模索を始めました。本展は、以来30年に及ぶ画家の取り組みを、進化を重ねる中で生まれてきた約140点の作品によって概観し、その試みが、日本のアートシーンの中でどのような成果をもたらしたのかを検証するものです。 野田の絵画の本質を問う作業は、一種のレリーフ作品ともいえる箱状の造形によって始まりました。続く80年代半ばにはそれが発展し、支持体を袋状に覆う独自の絵画スタイルが登場します。さらに90年代は、カンヴァスを縫い合わせ、折り返し重ねる手法によって深化が図られますが、2000年を迎える頃には、下地は徐々に平滑になり、独特の形象が自在に描かれる画面へと変貌していきました。そして近年の、特定のテーマによる連作や、組み合わせを意識した作品は、展示の有りようを重視する傾向へと進んでいます。 野田は、これまでも活発に発表活動を行ってきた作家の一人ではありますが、その初期から現在までを見通す機会はほとんどありませんでした。作家が自身の造形思考をどのように深め、作品化してきたかを確認することは待望されたものであり、さらにこの展観が、一人の優れた作家の足跡を辿ることに留まらず、今後の絵画の行く末に思いを馳せる機会となることを願うものです。
    会期
    2012年1月18日(水)〜4月2日(月)
    会期終了
    開館時間
    <企画展>
    10:00~18:00
    ※当面の間、夜間開館は行いません。
    ※入場は閉館の30分前まで
    <公募展>
    10:00~18:00
    ※美術団体によって、異なる場合があります。
    ※入場は閉館の30分前まで
    公式サイト http://www.nact.jp/exhibition_special/2011/noda/
    会場
    国立新美術館
    住所
    〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
    050-5541-8600(ハローダイヤル)
    050-5541-8600 (ハローダイヤル)
    国立新美術館開館5周年 野田裕示 絵画のかたち/絵画の姿のレポート
    0
    30年に及ぶ画業を展観
    開館5周年イヤーを迎えた国立新美術館。その最初を飾る企画展は、野田裕示さんの30年に及ぶ画業を展観します。
    会場
    会期
    2012年1月18日(水)~4月2日(月)
    おすすめレポート
    学芸員募集
    地域おこし協力隊(文化財調査・活用促進員)募集します! [小坂町郷土館博物館]
    秋田県
    ポーラ美術館 学芸員及びエデュケーター募集 [ポーラ美術館]
    神奈川県
    肥後の里山ギャラリーの企画・運営担当者(学芸員) [肥後銀行本店 肥後の里山ギャラリー]
    熊本県
    岡田美術館 学芸員募集 [岡田美術館]
    神奈川県
    藍住町歴史館「藍の館」 学芸員募集 [藍住町歴史館「藍の館」]
    徳島県
    展覧会ランキング
    1
    東京都美術館 | 東京都
    ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢
    開催中[あと57日]
    2025年9月12日(金)〜12月21日(日)
    2
    上野の森美術館 | 東京都
    「正倉院 THE SHOW -感じる。いま、ここにある奇跡-」
    開催中[あと15日]
    2025年9月20日(土)〜11月9日(日)
    3
    出羽桜美術館 | 山形県
    没後40年 有元利夫 優美な絵画世界への誘い
    開催中[あと43日]
    2025年9月5日(金)〜12月7日(日)
    4
    東京国立博物館 | 東京都
    特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」
    開催中[あと36日]
    2025年9月9日(火)〜11月30日(日)
    5
    国立西洋美術館 | 東京都
    オルセー美術館所蔵 印象派ー室内をめぐる物語
    開催中[あと113日]
    2025年10月25日(土)〜2026年2月15日(日)