輝ける金と銀―琳派から加山又造まで―

山種美術館 | 東京都

いつの時代も人々の心を惹きつけてきた金と銀。日本美術では、その光り輝く美しさを古くから造形に活かしてきました。特に絵画では、金銀の砂子を散らした絵巻や、ふんだんに箔を使った豪華な屛風をはじめ、ジャンルを問わず幅広く活用されています。金と銀の用い方は時代によって違いが見出せますが、その中でも、独創性と革新性という点で、最も大きな飛躍を遂げたのが近代・現代です。このたび山種美術館では、金と銀の使用法がひときわ多彩になる明治時代以降の日本画に焦点をあて、その魅力に迫る展覧会を開催いたします。 近代を迎え、新時代に相応(ふさわ)しい新たな日本の絵画を生み出そうと、画家たちは様々な技法を試行錯誤しました。その一つとして、岩絵具にはない金と銀のメタリックな輝きや、加工に適した性質を活用していきます。伝統的に金と銀が担ってきた装飾性、権力や宗教の象徴性などに捉われず、多様な表現のために取り入れていったのです。 横山大観(1868-1958)は、柔和な光の表現を求め、金箔を裏面に用いた特殊な和紙で《喜撰山》(山種美術館)を完成させました。また、速水御舟(1894-1935)は、金砂子を敷き詰める「撒きつぶし」の技法で《名樹散椿》【重要文化財】(山種美術館)の空間を表現し、川端龍子(1885-1966)は、平安の紺紙金泥経に着想を得て、紺地に金を対比させた《草の実》(大田区立龍子記念館)を制作しました。戦後になると、金と銀の表現は新たな局面へと向かいます。山本丘人(1900-1986)は、斬新な手法により、金銀の箔や泥(でい)に対する新たなアプローチを行いました。一方、加山又造(1927-2004)は、金銀の素材の可能性を追求しながら、古典的な様式と現代的な感覚を融合させた作品世界を生み出しています。 本展では、近代・現代の画家が用いた金と銀の表現の足跡をたどるとともに、その発想の源となった平安時代の料紙装飾や江戸時代の琳派の絵画などもあわせて展示します。また、作品に用いられた様々な技法を再現する見本を新たに制作し、金と銀の素材に技を込めた画家たちの試みにも迫ります。今なお私たちを魅了し、輝き続ける金と銀の世界をご堪能ください。
会期
2014年9月23日(火・祝)~2014年11月16日(日) ※会期中一部展示替えを行います
会期終了
開館時間
10:00~17:00(入館16:30まで)
※特別展の開館時間は変更になることもあります。
料金
一般1200円(1000円)・大高生900円(800)円・中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金および前売料金。
※障がい者手帳、被爆者手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)は無料。
休館日
月曜日休館 ただし10月13日(月・祝)、11月3日(月・祝)は開館。10月14日(火)、11月4日(火)は休館
公式サイトhttp://www.yamatane-museum.jp/
会場
山種美術館
住所
〒150-0012 東京都渋谷区広尾3-12-36
050-5541-8600(ハローダイヤル)
050-5541-8600(ハローダイヤル)
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輝ける金と銀―琳派から加山又造まで―のレポート
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豊富な技法、効果は多彩
時代やジャンルを問わず、日本の絵画には金と銀が多用されてきました。薄く延ばして箔に、箔を小さく切って切箔に、細かく砂状にして砂子(すなご)に、粉状にして泥(でい)に…。テクニカルな解説も楽しい、日本美術における金と銀の表現を辿る展覧会です。
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