エキゾティック×モダン アール・デコと異境への眼差し

    東京都庭園美術館 | 東京都

    両大戦間期のフランスに花開いたアール・デコ。この時期に盛んとなった非ヨーロッパ圏の文化・美術との出会いは、アール・デコの美意識と造形に大きな影響を与えました。1909年の登場から、瞬く間にパリを席巻したロシア・バレエと1925年にアメリカから渡り、時代のアイコンとなったダンサー、ジョゼフィン・ベイカー、1922年のツタンカーメン王墓の発見、自動車メーカーのシトロエンが行ったアフリカ縦断プロジェクト「クロワジエール・ノワール」とアジア横断プロジェクト「クロワジエール・ジョーヌ」、そして1931年開催のパリ国際植民地博覧会など。様々なトピックが、両大戦間期のパリを賑わせました。 この時代に美術家/デザイナーたちは遠い地のどのような造形に注目したのでしょうか。いち早くその価値に目を向けたのはファッションの分野でした。パリ随一のファッション・デザイナーであったジャック・ドゥーセは、ピカソら前衛美術家たちのパトロンでしたが、同時にアフリカ美術の造形にも革新的価値を見いだしました。ポール・ポワレは中近東風の衣装による夜会「千二夜」を開くなど、その非日常性に着目し、色彩やスタイルの刷新につなげました。ジャポニスム、あるいはより広くアジアへの関心は、あらたにモダニティーへの触媒として、再解釈されました。そこには、建築家で、デザイナーのアイリーン・グレイや装飾美術家ジャン・デュナンらに漆を教えた菅原精造や象牙彫刻家ウジェニー・オキンら日本人美術家の存在もありました。 展覧会では、アフリカやアジアに取材したダイナミックな絵画、彫刻を含め、30年代美術館、装飾美術館、モビリエ・ナショナルなど、フランスの美術館所蔵の国内初公開作品を中心にした約85点を紹介します。
    会期
    2018年10月6日(土)〜 2019年1月14日(月・祝)
    会期終了
    開館時間
    10:00-18:00 (入館は17:30まで)
    料金
    一般 1,200(960)円 / 大学生(専修・各種専門学校含む) 960(760)円 / 中学生・高校生 600(480)円 / 65歳以上 600(480)円

    ※( )内は前売券及び20名以上の団体料金
    ※小学生以下および都内在住在学の中学生は無料
    ※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその介護者一名は無料
    ※教育活動として教師が引率する都内の小中・高校生および教師は無料(事前申請が必要。公式サイトをご覧ください)
    休館日 第2・第4水曜日(10/10、10/24、11/14、11/28、12/12、12/26、1/9)および年末年始(12/28-1/4)
    公式サイト https://www.teien-art-museum.ne.jp
    会場
    東京都庭園美術館
    住所
    〒108-0071 東京都港区白金台5-21-9
    050-5541-8600(ハローダイヤル)
    エキゾティック×モダン アール・デコと異境への眼差しのレポート
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    東京都庭園美術館の建物は、1933年に建てられたアール・デコ様式で有名な旧朝香宮邸です。そんな建築ならではのアール・デコの展示は、当時の雰囲気を味わいながらの素敵な展覧会です。今回は、アール・デコの服飾や調度品、絵画、彫刻の中でも、特に「エキゾティック×モダン」に着目しています。今回は、アール・デコの服飾や調度品、絵画、彫刻の中でも、特に「エキゾティック×モダン」に着目しています。この当時は世界的にジャズが流行り、黒人プレイヤーがアメリカから渡欧してきました。
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