巡回展

    交歓するモダン 機能と装飾のポリフォニー
    愛知県
    2022年6月7日(火)〜9月4日(日) 豊田市美術館
    島根県
    2022年9月17日(土)〜11月28日(月) 島根県立石見美術館
    東京都
    2022年12月17日(土)〜2023年3月5日(日) 東京都庭園美術館

    1910年代から30年代は西欧を中心に日本を含む各地で、様々な「モダン」の形が現れた時代でした。

    機能主義に基づく「モダニズム」は、いまだに当時の中心的な動向と見なされていますが、一方で、大衆消費社会が進展したこの時代は、常に新しくあるために装飾することに価値が置かれた、儚き「モダニティ」の時代でもありました。そして、この対立的に捉えられてきた二つの「モダン」は、実際にはいくつもの様態をうちに含みグラデーションをなしており、複雑に関係しながら濃密な時代を作り上げていました。


    当時の作家たちは国やジャンルを超えて交流し、情報を共有して同期し合いました。その範囲は、絵画、彫刻から、家具、食器、洋服、さらにそれらを収める建築や都市など、私たちが活動する空間全体におよびます。

    生活と芸術を一致させようと総合芸術の実践を掲げたウィーン工房は、フランスのファッションデザイナー、ポール・ポワレと刺激し合い、一方室内装飾や建築を手がけたロベール・マレ=ステヴァンらフランスのモダニストへも大きな影響を与えました。ウィーン工房の生活全般への眼差しはまた、日本で新たな生活様式を模索した森谷延雄や斎藤佳三らにも共有されるものです。同時主義絵画で知られるソニア・ドローネーはファッションの仕事に専心し、建築、家具デザインを手がけたルネ・エルブストらモダニストは都市を彩るショーウィンドウデザインに大きな関心を払いました。そして、ドイツのバウハウスでは女性作家が織物に新たな光を当て、また、同校を離れた作家たちが、グルク・ギービッヒェンシュタイン美術工芸学校を舞台に応用芸術教育に取り組むことになります。


    1914年に勃発した人類史上初の世界大戦が象徴するように、この時代の最大の出来事は世界が一気に同期したということでした。本展ではおよそ400点の作品や資料をもとに、急速に変化する社会の中で作家たちがときに交わり、ポリフォニーのように共鳴しながら探求したいくつもの「モダン」の形を紹介します。

    おすすめレポート
    学芸員募集
    肥後の里山ギャラリーの企画・運営担当者(学芸員) [肥後銀行本店 肥後の里山ギャラリー]
    熊本県
    【文化施設】荻窪三庭園・東山旧岸邸スタッフ募集! [荻窪三庭園 または 東山旧岸邸]
    東京都
    【公益財団法人 ポーラ伝統文化振興財団】学芸員募集! [ポーラ伝統文化振興財団(品川区西五反田)141-0031 東京都品川区西五反田2-2-10 ポーラ五反田第二ビル]
    東京都
    足立区立郷土博物館 事務補助員の募集(会計年度任用職員) [足立区立郷土博物館]
    東京都
    アサヒグループ大山崎山荘美術館 学芸員募集 [アサヒグループ大山崎山荘美術館]
    京都府
    展覧会ランキング
    1
    東京都美術館 | 東京都
    ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢
    開催中[あと93日]
    2025年9月12日(金)〜12月21日(日)
    2
    東京国立博物館 | 東京都
    特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」
    開催中[あと72日]
    2025年9月9日(火)〜11月30日(日)
    3
    国立科学博物館 | 東京都
    特別展「氷河期展 〜人類が見た4万年前の世界〜」
    開催中[あと24日]
    2025年7月12日(土)〜10月13日(月)
    4
    東京国立近代美術館 | 東京都
    ミュージアムで謎解きを ミュージアムラリー2025
    もうすぐ終了[あと9日]
    2025年8月6日(水)〜9月28日(日)
    5
    国立西洋美術館 | 東京都
    オルセー美術館所蔵 印象派ー室内をめぐる物語
    開催まであと36日
    2025年10月25日(土)〜2026年2月15日(日)