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レポート
六本木クロッシング2016展:僕の身体、あなたの声
森美術館 | 東京都
現代のアートシーンを総覧
3年に一度、日本のアートシーンを総覧する定点観測的な展覧会として森美術館で開催されている「六本木クロッシング展」。5回目の今回も、バラエティー豊かな作品が揃いました。
毛利悠子《From A》2015-2016年 看板、パネル、スプーン、モーター、フライパン、ベル、鏡、方位磁石、トライアングル、ボビン、カウンター、木材、扇風機、鉄道模型、楽譜クリップ、ケーブル、ワイヤー、毛ばたき、電球、リボン、電子基板など 500 × 300 × 80 cm
(手前)石川竜一「okinawan portraits 2010-2012」シリーズより 2016年 デジタルプリント / (奥)石川竜一《OP テレビの時代》2016年 ビデオインスタレーション
野村和弘《笑う祭壇》2015年 ミクスト・メディア サイズ可変
(左から)後藤靖香《あいおいばし》(部分)2013年 油彩、アクリル、墨汁、カンバス 100 × 300 cm / 後藤靖香《芋洗》2008年 油彩、アクリル、墨汁、カンバス 212 × 700 cm
高山明《バベル》2016年 6チャンネル・ビデオ・インスタレーション
ナイル・ケティング《Magnitude》2016年 ミクスト・メディア サイズ可変
(左から)松川朋奈《昨日も化粧を落とせなかった》2015年 木製パネルに油彩 / 松川朋奈《私は人を信じすぎたのかもしれない》2015年 木製パネルに油彩
西原尚《ブリンブリン》2015年 ミクスト・メディア インスタレーション
2004年から開催され今回で5回目となる「六本木クロッシング展」シリーズ。前回(2013年)もこの項でご紹介しました

今回は20組のアーティストの作品が出展中。気になった作品をいくつかご紹介したいと思います。

会場の最初に展示されているのは、毛利悠子(1980-)。日用品を組み合わせて、不思議な動きをするインスタレーション作品です。じっと見ていると足元の毛ばたきが時折ピクっと動き、びっくりします。


毛利悠子《From A》2015-2016年 展示風景

公式図録の表紙は、片山真理(1987-)の作品。「六本木クロッシング2016展」のテーマである「僕の身体、あなたの声」に最もフィットする作品です。

生まれつき歩行が困難で、9歳で両足を切断した片山。手縫いの等身大オブジェと、オブジェも用いた新作のセルフポートレートを出展。自分の身体に向けられた客観的な視線は、鑑賞する側をたじろがせるほど鋭利です。


片山真理 展示風景

鑑賞者が参加するゲームのような作品《笑う祭壇》を出展したのは、野村和弘(1958-)。鑑賞者は用意されている大小さまざまのボタンを手に取り、円筒状の標的に向かって投げ、上の小皿のような部分に乗せる事を目指します。特に関連性はありませんが、神社の鳥居に小石を投げて乗せる行為が頭に浮かびます。


野村和弘《笑う祭壇》2015年 展示風景

ベルリンを拠点に活動するナイル・ケティング(1989-)は、環境やエネルギー問題などをテーマに活動しています。《Magnitude》はビデオ、サウンド、照明、オブジェ、テキストなどを組み合わせたインスタレーション作品。エディソンによる電球の発明や、架空の魔法使いのイメージなどが登場します。


ナイル・ケティング《Magnitude》2016年 展示風景

長谷川愛(1979-)は、いかにも現代的なテーマの作品。最新のバイオテクノロジーによって、同性のカップルが双方の遺伝子を継いだ「実子」を作る、というストーリーに基づいています。遺伝学的にも実現の可能性は高まっていますが、倫理的に許されるのか。家族や人の未来について、アート作品として切り込みます。


長谷川愛《(不)可能な子供》2015-2016年 展示風景

土日には出展アーティストが会場で自作について語る特別企画も実施中です。スケジュールなどは公式サイトでご確認ください。

[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2016年3月25日 ]

森美術館 (編集)森美術館 (編集)

森美術館 (編集)

フィルムアート社
¥ 2,808


■六本木クロッシング2016展 に関するツイート


 
会場
会期
2016年3月26日(土)~7月10日(日)
会期終了
開館時間
月・水~日曜日10:00~22:00
火曜日 10:00~17:00
(いずれも最終入館時間は閉館の30分前まで)
*展覧会により変更する場合がございます。
*最新情報は、美術館のウェブサイトをご確認ください。
休館日
会期中無休
住所
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階
電話 03-5777-8600(ハローダイヤル)
03-5777-8600(ハローダイヤル)
公式サイト http://www.mori.art.museum/contents/roppongix2016/
料金
一般 1,800円
学生(高校・大学生) 1,200円
子供(4歳ー中学生) 600円
シニア(65歳以上) 1,500円
展覧会詳細 六本木クロッシング2016展:僕の身体、あなたの声 詳細情報
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