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明治150年記念 日本を変えた千の技術博

■貴重な歴史的資料がずらり
ちょうど150年前の明治改元。当初は西洋と大きな差がありましたが、近代化を進めて多くの分野で世界レベルを達成。敗戦後も焼け野原から立ち上がり、驚異的なスピードで経済大国となりました。現在の日本を築いたさまざまな科学・技術を紹介する展覧会が、国立科学博物館で開催中です。
幾多の困難を乗り越えて、世界有数の豊かさを手に入れた日本。その要因のひとつが、科学・技術の進展です。展覧会では600点超の資料で、日本を変えた科学・技術を紹介していきます。

会場は8章構成で、さらに各章が2~7つに分類。時代もジャンルもかなり幅が広いので、ここでは特に目についたものに絞ってご紹介しましょう。

まずは「学校」。現在の物理学は、幕末には「窮理(きゅうり)」と呼ばれていました。窮理は西洋の科学技術を象徴する存在とみなされ、ブームのように広まっていきました。

庁舎などで西洋建築が広まると、その技術を知らなかった日本人の棟梁たちは、在来の工法で洋風らしさに挑戦します。清水建設の清水喜助、鹿島建設の鹿島岩吉らも、そのひとりです。

庶民の生活が大きく変わるきっかけになったのは、家庭電化製品です。ただ、日本で初めて芝浦製作所が電球付電気扇を製造した1894(明治27)年には、ほとんどの家に電気は来ていませんでした。家庭電化製品の国内生産は、1930(昭和5)年頃に最高潮に達しています。



世界に冠たる日本の自動車メーカー。戦前の改進社や白楊社はその先駆けです。戦後になってさまざまな技術開発が進むと、ロータリーエンジンやCVCCエンジンなど、世界を驚かせる独自の技術も誕生しました。

地震や台風など、自然災害が多い日本ですが、度重なる経験は防災技術の発展につながりました。コンピューターを使った設計により、超高層ビルの建築も可能に。1968(昭和43)年の霞が関ビルディングは、その後の超高層ビル建設のスタンダードになりました。

世界初の携帯型ステレオカセットプレーヤは、ご存じウォークマン。今ではあたり前の「音楽を一人でどこでも楽しむ」事は、ウォークマンが登場するまで、あり得ませんでした。技術が文化を変えた顕著な例です。

電子式の卓上計算機が普及したのは1970年代。それまでは、物差しをずらして使う「計算尺」が使われてきました。日本の竹を用いたヘンミ計算尺は使い勝手が良く、世界中に普及しています。

「HITAC5020」は、1964(昭和39)年に開発された、日本初の大型汎用電子計算機。内部の配線は凄まじく、技術者の執念がにじみ出ているようです。当時は外国機とも遜色ない性能を誇りましたが、もちろん現代のパソコンとは比較になりません。

会場には重要文化財をはじめ、化学遺産、機械遺産、情報処理技術遺産、でんきの礎、未来技術遺産と、科学系の貴重な歴史的資料も多数展示。発明や発見にまつわるエピソードもあわせてお楽しみいただけます。

[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2018年10月29日 ]


料金一般当日:1,600円
 → チケットのお求めはお出かけ前にicon

 
会場国立科学博物館
開催期間2018年10月30日(火)~2019年3月3日(日)
所在地 東京都台東区上野公園7-20
TEL : 03-5777-8600(ハローダイヤル)
HP : http://meiji150.exhn.jp
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