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レポート
六本木クロッシング2019展:つないでみる
森美術館 | 東京都
第6回目のテーマは「つないでみる」
日本の現代アートシーンを総覧する展覧会として、2004年から3年に一度、森美術館で開催されている「六本木クロッシング」。6回目となる今回は、同館のキュレーターが共同でキュレーションを行い、1970年-80年代の日本のアーティスト25組を紹介します。
(左から)《Ouroboros》 個人蔵 / 《無題》 いずれも、佃弘樹 2018年
(手前から)《なおす・復元―沖縄の村はずれで破棄された車の復元『GUN』》2018年 / 《なおす・代用・合体・連置―ベンツの復元から―東京/宮城(億松島・里浜貝塚の傍らに埋まる車より)》2018年 いずれも、青野文昭
(左から)《脳の居場所》2017年 / 《1853年の幽霊船》2017年 / 《この世の終わり》2019年 いずれも、榎本耕一
花岡伸宏《無題(木材、衣服。シュロ縄)》2018年 ほか
毒山凡太朗《あっち》2015年
竹川宜彰《猫オリンピック》2019年
津田道子《王様は他人を記録するが》2019年
ヒスロム《いってかえって ― 浮力4》2018年 ほか
2004年から開催され、今年で6回目となる「六本木クロッシング」。2013年2016年もこのページでご紹介しました。

今年は、1970-80年代生まれを中心とした日本のアーティスト25組が紹介されます。いつも通り、気になった作品をいくつかピックアップしていきます。

まずは林千歩さん(1988-)の《人工的な恋人と本当の愛 ― Artificial Lover & True Love ―》。本展の目玉作品の一つです。

社長室に見立てた空間に、陶芸教室にいそしむ既婚のAI(人工知能)ロボットの「アンドロイド社長」が、人間の女生徒と恋に落ちるという、ユーモアな設定の映像が流れるインスタレーション。惹き込まれるような人間とロボットの恋愛物語は、鑑賞後も2、3日間忘れることができないインパクトがありました。

福島県出身のアーティスト・毒山凡太朗さん(1984-)は、2011年の東日本大震災により「自分自身が今まで教えられてきたことが、嘘だったのではないか」と感じたことを感じたことをきっかけに、作品を制作。

《あっち》は、福島第一原発事故により、仮設住宅での生活を余儀なくされている人々とともに、ワークショップを行った作品です。参加者は自身で制作したお面で顔を覆いながら、戻ることのできない故郷を指さしています。



映像の特性や構造そのものをテーマとしたインスタレーションを発表している、津田道子さん(1980-)。《王様は他人を記録するが》は、1871年、ルイス・キャロルが発表した児童小説『鏡の国のアリス』を題材にした新作です。

『鏡の国のアリス』の世界で起こる不条理な出来事を、映像の特性を使って再現。チェス盤を模した市松模様の床の上には、カメラ(キング)、モニター(クイーン)、フレーム(ナイト)、壁(ルーク)、鏡(ポーン/アリス)が配置されて、その間を歩くことができます。

さまざまな商業施設や文化施設が集積する六本木。5月25日(土)は、現代アートやデザイン、音楽などの作品を街の中に点在させ、非日常的な空間を作り出すイベント「六本木アートナイト」の開催に伴い、翌朝6時まで開館。オールナイトで美術を楽しむことができる機会です。ぜひ。

[ 取材・撮影・文:静居絵里菜 / 2019年2月8日 ]

六本木クロッシング 2019 六本木クロッシング 2019

森美術館(編)

美術出版社
¥ 2,900

 
会場
会期
2019年2月9日(土)~5月26日(日)
会期終了
開館時間
月・水~日曜日10:00~22:00
火曜日 10:00~17:00
(いずれも最終入館時間は閉館の30分前まで)
*展覧会により変更する場合がございます。
*最新情報は、美術館のウェブサイトをご確認ください。
休館日
会期中無休
住所
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階
電話 03-5777-8600(ハローダイヤル)
03-5777-8600(ハローダイヤル)
公式サイト https://www.mori.art.museum
料金
一般 1,800円 / 学生(高校・大学生)1,200円 / 子供(4歳―中学生) 600円 / シニア(65歳以上) 1,500円

※表示料金に消費税込
※本展のチケットで展望台 東京シティビューにも入館可(スカイデッキを除く)
※スカイデッキへは別途料金がかかります
展覧会詳細 六本木クロッシング2019展:つないでみる 詳細情報
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