
皇居三の丸尚蔵館 会場
皇室に代々受け継がれた美術品を保存・公開してきた宮内庁三の丸尚蔵館が、新たに「皇居三の丸尚蔵館」になり、一部開館を迎える。
旧・三の丸尚蔵館は1989年に開館。これまでに90回の展覧会などを開催してきたが、開館30年を迎えるに当たり、収蔵庫と展示室を拡充するため建て替えられることとなり、整備が進んでいた。管理・運営も本年10月から宮内庁から独立行政法人国立文化財機構に移管。収蔵品(約6,100件)も宮内庁から文化庁に管理換された上で、文化庁から国立文化財機構に無償貸与された。
開館記念の展覧会は「皇室のみやび-受け継ぐ美-」で、4期にわけて実施。
第1期「三の丸尚蔵館の国宝」では、近年国宝に指定された館蔵の8点の中から、《春日権現験記絵》《屏風土代》《蒙古襲来絵詞》《動植綵絵》の4件を展示。
伊藤若冲による《動植綵絵》は、全30幅のうち12幅を第1期と第4期に分けて公開する。
あわせて、天皇皇后両陛下のゆかりの品を紹介する「令和の御代を迎えて-天皇皇后両陛下が歩まれた30年」も開催される。
両展とも会期は11月3日(金・祝)~12月24日(日)。入館料は一般 1,000円、大学生 500円、高校生以下と70歳以上は無料。日時指定予約制。
館が位置する皇居東御苑は月曜日と金曜日が閉園だが、皇居三の丸尚蔵館の休館日は月曜日のみとなる。
今回は部分開館で、全面開館は2026年度(令和8年度)の予定。

皇居三の丸尚蔵館 会場

皇居三の丸尚蔵館 会場

皇居三の丸尚蔵館 会場