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    レポート
    ヒグチユウコ展 CIRCUS(サーカス)
    世田谷文学館 | 東京都
    ヒグチユウコ、初の大規模個展です
    猫の顔に、胴体は八本足のタコ。両手は蛇…と不思議な生物が主人公の絵本「ギュスターヴくん」などで人気の画家、ヒグチユウコ。自身初となる大規模個展が、世田谷文学館を皮切りに、全国へ巡回します。展覧会テーマは「サーカス」。愛らしくて不思議な生き物たちが私たちを誘います。
    展示室の様子 左のグラフィックは《双子》2018年 より
    エントランス
    初期作品
    絵本の仕事
    「サーカス」ゾーン入口
    (手前)《椅子 NO.1(かたつむり)》 / 《椅子 No.2(ひとつめ)》
    和室
    タイポグラフィーの仕事
    《『ヒグチユウコ画集 CIRCUS』限定特装版用作品》2018年

    個展を定期的に開きつつ、ファッションブランドや画材メーカーなど、さまざまな企業とのコラボも展開するヒグチユウコ。繊細なタッチが作り出す独特な世界観は、女性を中心に幅広い層に支持されています。「かわいい」の一言では片づけられない、中毒性があるヒグチの作品。本展も、何度も足を運びたいと思う展覧会です。


    本展は、画業約20年で描かれた作品を紹介する、初めての大規模個展です。展示作品総数は約900点。そのうち、ヒグチの絵画やイラストが約700点紹介されています。では、早速…とご紹介したいところですが、この膨大な数。見どころのみとします。


    サーカスの入り口を模した展示室入口には、赤い布が。文学館の企画展示とは思えない会場の作りこみに驚きつつ、中へ入るとギュスターヴくん1号がお出迎えしてくれます。会場の壁に描かれているキャラクターは、ヒグチが直接描いたもの。壁のほか、展示物などいたるところに、直筆の落書きがあります。



    8つのゾーンで構成される本展。メインとなる展示室中央の「サーカス」ゾーンは必見です。赤い壁で囲われた空間には、ヒグチと公私ともに親交が深い、黒色すみれ(ヴォーカル・ピアノ・アコーディオン担当・ゆか、ヴァイオリン担当・さちの女性デュオ)の音楽が流れ、サーカス会場の雰囲気を演出しています。


    ぬいぐるみ作家・今井昌代による造形作品《カカオカー・レーシング》も、会場中央に展示されています。これがまたかわいい! 円形の展示台の上に、カカオの車に乗った猫などの動物たちがレースをするその姿が、とても愛らしいです。


    遊び心も満載で、ヒグチ・ワールド全開の「サーカス」ゾーン。「中を見せて」と思うところを、あえて入口の写真と文章のみでご紹介したのは、会場で驚いてほしいからです。


    「和」のゾーンでは、《GUSTAVE若冲雄鶏図》の掛け軸や座布団、《猫風神雷神図》など、「和」をテーマにした作品が並びます。見上げると、虎柄パンツを履いた鬼のニャンコの作品が、ご先祖様の写真のように。田舎のおばあちゃんの家を思い出す展示はユニークです。和室の中にも、ぬいぐるみが潜んでいます。目を凝らして探してみてください。


    全国へ巡回する本展ですが、展示室内の和室の空間を生かした展示ゾーンなどは、世田谷文学館でしか見られないかもしれないとのこと。お見逃しなく。本展終了後、兵庫広島静岡高知へ巡回。その他の巡回先も公式サイトで順次公開が予定されています。


    [ 取材・撮影・文:静居絵里菜 / 2019年1月23日 ]


    ヒグチユウコ画集 CIRCUSヒグチユウコ画集 CIRCUS

    ヒグチ ユウコ (著) 

    グラフィック社
    ¥ 3,456

     

    会場
    会期
    2019年1月19日(土)~3月31日(日)
    会期終了
    開館時間
    10:00~18:00(入館17:30まで)
    休館日
    月曜日(ただし2月11日(月・祝)は開館)、1月12日(火)
    住所
    東京都世田谷区南烏山1-10-10
    電話 03-5374-9111
    公式サイト https://higuchiyuko-circus.jp/
    料金
    一般 800(640)円 / 65歳以上、高校・大学生 600(480)円 / 障害者手帳をお持ちの方 400(320)円
    / 中学生以下 無料

    ※( )内は20名以上の団体料金
    ※1月25日(金)は65歳以上無料
    ※「せたがやアーツカード」割引あり(詳細は、公式サイトをご覧ください)
    ※障害者手帳をお持ちの方の介添者(1名まで)は無料
    展覧会詳細 ヒグチユウコ展 CIRCUS(サーカス) 詳細情報
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