IM
    レポート
    ムーミン展
    森アーツセンターギャラリー | 東京都
    六本木にムーミンがやってきました
    可愛らしい姿と、ユーモアあふれる物語が特徴的な「ムーミン」シリーズ。作者はフィンランドを代表する芸術家、トーベ・ヤンソン(1914-2001)です。トーベが生み出したムーミンの魅力を、約500点の作品で紹介する展覧会が、森アーツセンターギャラリーで開催中です。
    (手前2点)《スウェーデンの環境保全キャンペーンのポスター》1970年代 ラルス・ヤンソンとの共作 / (真ん中上から)《アムネスティ・インターナショナルのポスター》制作年不詳 ラルス・ヤンソンとの共作 / 《ユニセフのカード原画》1980年代 / (奥6点)《イースターカード原画》1950年代 いずれも、ムーミンキャラクターズ社所蔵
    1章「ムーミン谷の物語」展示風景
    いずれも、《「目に見えない子」スケッチ》1962年頃 ムーミンキャラクターズ社所蔵
    (手前から)《「ガルム」1947年1月号表紙》1947年 ムーミン美術館所蔵 / 《「ガルム」1946年クリスマス号表紙》1946年 ムーミン美術館所蔵
    3章「トーベ・ヤンソンの創作の場所」展示風景
    (上段・左)《フィギュア ムーミン》トゥーリッキ・ビエティラ 制作年不詳 / (上段・右)《貯金箱 ムーミンパパ》制作年不詳 / (下段)《フィギュア》ラルス・ヤンソン 1970年頃 いずれも、ムーミンキャラクターズ社所蔵
    (左から)《「舞台袖のムーミントロール」(ストックホルムでの再演)ポスター原画》1982年 / 《「クラッシュ」の舞台衣装スケッチ》1963年 / 《「クラッシュ」の舞台衣装スケッチ》1963年 いずれも、ムーミンキャラクターズ社
    《日本滞在中のスケッチ》1971年 ムーミンキャラクターズ社
    (左)《国際アンデルセン大賞名作全種第12巻 ムーミン谷の冬》トーベ・ヤンソン 作・絵、山室静 訳 1968年 講談社 / (右)《色紙》1990年 3月 いずれも、講談社所蔵
    トーベは1914年に、スウェーデン語系フィンランド人の彫刻家の父・ヴィクトルと、スウェーデン人の挿絵画家の母・シグネのもとに、三人姉弟の長女としてヘルシンキで生まれました。下の弟二人も、写真家、小説家・漫画家として活躍と、ヤンソン家は超芸術一家です。

    本展では、絵本の挿絵や原画のスケッチなど約500点の作品を、フィンランド・タンペレ市にあるムーミン美術館と、ムーミンキャラクターズ社が所蔵するコレクションから紹介。挿絵以外にも、グッズやフィギュアなど、多彩な表情のムーミンと、そのなかまたちも展示されています。

    ムーミンの誕生には、二つの起源があると言われています。一つは、トーベがスウェーデン留学中に、叔父・エイナルから聞いた、首筋に冷たい息を吹きかける「ムーミントロール」というおばけの話。もう一つは、弟のペル・ウロフとのけんかによって生み出された、怒った顔の大きな鼻の生きもの「スノーク」です。

    鼻の大きな生きものが心に残ったようで、トーベが画家を志した20代の頃には、「スノーク」とよく似た生きものを、作品に描いていました。



    トーベがムーミン小説を手掛ける前に描いていた、スウェーデン語系の風刺雑誌「ガルム」の挿絵は、本展のみどころの一つです。

    第二次世界大戦が開戦した1939年。フィンランドもソ連の侵攻により、否応なしに戦争へ巻き込まれていきました。戦争を嫌ったトーベは、風刺雑誌「ガルム」に、独裁者たちを痛烈に笑いとばす風刺画を描いていました。その風刺画の中には、ムーミンに似た生物が描かれています。

    日本で初めてムーミンが紹介されたのは1964年でした。1990年には、トーベと弟のラルスが全編を監修した、ムーミンアニメが放送され、日本にもムーミンブームが到来。このブームは、今もなお続いています。

    テレビアニメの宣伝のために、1971年と1990年の2回と来日を果たしたトーベ。日本でのスケッチや写真資料も展示されています。浮世絵とムーミンを並べるユニークな展示も。並べてみると、ムーミンと浮世絵は似ているかも? 見比べてみてください。

    「ムーミン谷の冬」のスウェーデン語版初版より、一部抜粋・縮小して綴じ込みとして収録されている、公式図録もおすすめ。会場最後の特設ショップで限定販売されています。そのほかの展覧会限定グッズのお買い物も、お忘れなく。

    [ 取材・撮影・文:静居絵里菜 / 2019年4月8日 ]

    MOOMIN ムーミン公式ファンブック 2019MOOMIN ムーミン公式ファンブック 2019

    宝島社(編)

    宝島社
    ¥ 1,598

    料金一般当日:1,800円
     → チケットのお求めはお出かけ前にicon

     
    会場
    森アーツセンターギャラリー
    会期
    2019年4月9日(火)~6月16日(日)
    開館時間
    ※展覧会によって異なります。
    住所 東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー52階
    電話 03-5777-8600(ハローダイヤル)
    公式サイト https://moomin-art.jp/
    料金
    一般 1,800円 / 中学生・高校生 1,400円 / 4歳~小学生 800円
    展示会詳細 ムーミン展 詳細情報
    展覧会ランキング
    安城市歴史博物館 | 愛知県
    終戦75周年記念特別展「戦争に行くということ」
    開催まであと10日
    2020年7月18日(土)〜9月13日(日)
    北一ヴェネツィア美術館 | 北海道
    ヴィットリオ・コスタンティーニの世界
    開催中[あと61日]
    2020年6月20日(土)〜9月7日(月)
    東京都現代美術館 | 東京都
    石岡瑛子 血が、汗が、涙がデザインできるか
    開催まであと129日
    2020年11月14日(土)〜2021年2月14日(日)
    六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー | 東京都
    連載完結記念 約束のネバーランド展
    開催まであと156日
    2020年12月11日(金)〜2021年1月11日(月)
    大府市歴史民俗資料館 | 愛知県
    企画展【紙芝居でめぐるおおぶの民話】
    開催中[あと88日]
    2020年6月20日(土)〜10月4日(日)
    おすすめレポート
    IM レポート
    東京都写真美術館 | 東京都
    森山大道の東京 ongoing
    IM レポート
    PLAY! MUSEUM | 東京都
    「PLAY! MUSEUM」がオープン
    IM レポート
    東京ステーションギャラリー | 東京都
    神田日勝 大地への筆触
    学芸員募集
    石川県教育委員会事務局職員(埋蔵文化財専門調査員)募集(R3.4採用) [文化財課、金沢城調査研究所、石川県埋蔵文化財センターなど]
    石川県
    美術館内諸業務 マネージャー候補 [清春芸術村]
    山梨県
    熊谷市一般職の任期付職員(遺跡発掘調査員)の募集 [熊谷市江南文化財センター、池上遺跡(熊谷市池上地内)等]
    埼玉県
    (公財)大阪府文化財センター考古学技師正規職員(中途採用)募集案内 [調査事務所等]
    大阪府
    横山美術館 学芸員(正規・1名)募集 [横山美術館]
    愛知県