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    レポート
    上を向いて歩こう展 ―奇跡の歌から、希望の歌へ―
    世田谷文学館 | 東京都
    全米1位から半世紀
    1963年6月15日、米国の週刊音楽業界誌ビルボードのチャート「Billboard Hot 100」で、日本の楽曲として始めて週間1位を獲得した「SUKIYAKI」こと「上を向いて歩こう」。ちょうど50周年となる今年、世田谷文学館で記念展が開催中です。
    「上を向いて歩こう」ジャケット(発売/東芝レコード)
    1963年6月15日のビルボードTOP100
    ビルボードでは3週連続1位となった
    会場
    「上を向いて歩こう」最初の楽譜
    坂本九の後援会会誌「柿ノ木」
    70カ国以上に広まった「SUKIYAKI」
    忌野清志郎は1979年からRCサクセションのライブで「上を向いて歩こう」を歌い始めた
    「上を向いて歩こうプロジェクト」
    作曲は中村八大、永六輔が作詞し、坂本九が歌った「上を向いて歩こう」。「SUKIYAKI」という楽曲名でビルボード1位を獲得してから半世紀たちますが、今でも日本の曲で1位を獲得したのはこの曲だけです。

    「SUKIYAKI」は、坂本九が歌った日本語のまま米国で発売。6月15日に全米1位になると、その後3週連続首位をキープ。翌1964年には100万枚を売り上げ、ゴールド・ディスクも受賞しています。


    会場冒頭で流れるのは、もちろんこの歌声

    曲と詞を手がけた中村八大と永六輔は、第1回日本レコード大賞も受賞している名コンビです。「上を向いて歩こう」は1961年7月に行われた「第三回中村八大リサイタル」のために作られました。江利チエミ、ザ・ピーナッツ、加山雄三らも出演したこのショーに抜擢されたのが、当時19歳のロカビリー歌手、坂本九です。

    「上を向いて歩こう」はNHKの人気テレビ番組「夢で逢いましょう」で歌われ、大評判に。1961年10月にレコードが発売され、爆発的ヒットとなりました。


    会場

    会場には、SUKIYAKIを聴きながら海外で活躍した日本人についても紹介されています。日本人初のメジャーリーガー村上雅則は、1964年の初登板で「上を向いて歩こう」をハミングしながらマウンドへ。約30年後の野茂英雄も、ドジャーススタジアムでの登板時にSUKIYAKIが流れていたのはご記憶の方も多いのではないでしょうか。

    村上と同じ時期にアメリカで武者修行を行っていたのが、プロレスラーのジャイアント馬場。試合の後に街角の店のジュークボックスで「SUKIYAKI」を聴いていました。


    村上雅則、ジャイアント馬場、そして野茂英雄…。「SUKIYAKI」は世界で戦う日本人を支え続けた

    もうひとり「上を向いて歩こう」で忘れられない人といえば、“キング・オブ・ロック”こと忌野清志郎です。1979年、清志郎がボーカルをつとめるRCサクセションのシングル(B面)に収録されました。清志郎はライブのたびに「日本の有名なロックン・ロール!」として、「上を向いて歩こう」を歌い続けています。


    「日本の有名なロックン・ロール!」を熱傷する、忌野清志郎

    会場の最後は「奇跡の歌から希望の歌へ」です。2004年10月に京都でおきた水害では、バスの屋根の上に取り残された37人が「上を向いて歩こう」を歌って励ましあいました。震災への応援メッセージとしてこの歌を皆で歌うことを呼びかけている「上を向いて歩こうプロジェクト」も紹介されています。

    ひとつの歌を巡る、数多くの物語。往時を知らない世代の方にこそ、ご覧いただきたい企画展です。(取材:2013年5月14日)


     
    会場
    会期
    2013年4月20日(土)~6月30日(日)
    会期終了
    開館時間
    10:00~18:00(入館17:30まで)
    休館日
    毎週月曜日(ただし4月29日、5月6日は開館、翌日休館)
    住所
    東京都世田谷区南烏山1-10-10
    電話 03-5374-9111
    公式サイト http://www.setabun.or.jp/exhibition/exhibition.html
    料金
    一般 700(560)円/高校・大学生 500(400)円/小・中学生 250(200)円
    65歳以上、障害者手帳をお持ちの方=350(280)円
    ※( )内は20名以上の団体料金
    展覧会詳細 上を向いて歩こう展 ―奇跡の歌から、希望の歌へ― 詳細情報

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