先端科学技術が楽しく学べる場としてお馴染みの日本科学未来館。今年でもう開館10周年を迎えます。博物館のシンボル展示「ジオ・コスモス」は、以前はLEDでしたが、有機ELパネルで画素数は1,000万超という、驚きの超高解像版にリニューアル。よりリアルに地球の姿を映し出せるようになりました。
点灯式は華やかなムードに包まれました。日本科学未来館の毛利館長(宇宙飛行士)の挨拶の後、登壇したのは髙木文部科学大臣。祝辞を述べたのは、ノーベル賞受賞者の野依良治氏と白川英樹氏です。新聞社・テレビ局も各社が押し寄せ、注目度の高さが伺えます。
カウントダウンの後に、いよいよ点灯!震災の後の津波の広がりも、このとおり。地球温暖化のシミュレーションも。赤い部分がどんどん広がります。この日発表された日本科学未来館の新しいプロジェクトが、「つながり」プロジェクト。「ジオ・コスモス」を核に、地球観測データに自由にアクセスできるインタラクティブボード「ジオ・スコープ」、一人ひとりがオリジナルの世界地図を描けるオンラインサービス「ジオ・パレット」の3つのツールで、新しい地球理解を深めよう、というものです。世代を問わずに新しい地球像を捉えていくことができそうです。
「ジオ・スコープ」。タッチパネルで楽しめます。日本科学未来館は震災で大きな被害を受けたため、休館となっていました。この点灯式の後、いよいよ6月11日(土)から一般に向けて再オープンします。最初の企画展は「メイキング・オブ・東京スカイツリー(R)」。こちらもこのコーナーでレポートいたしますので、お楽しみに!
[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2011年6月3日 ]