《十二支歌仙歌合色紙帖》

この作品の応援メッセージを見る

《十二支歌仙歌合色紙帖》 紙本銀地着色、江戸時代前期(17 世紀)、慶應義塾(センチュリー赤尾コレクション)

慶應義塾ミュージアム・コモンズ


擬人化された十二支の動物たちが左右にわかれ、歌合をしています。このような趣向は、「十二類絵巻」なども知られますが、本作品のように、『天神十二時詠』を歌合の形式で取り上げたものは、他に類例がありません。

二番の歌合は、左寅、右卯。寅は、「’とら’ば手にたまりもやせぬ 秋の夜の 草葉の露に やどる月影」、卯は「’う’き事の 夢に成行 世なりせば 我いにしへを おもひ合せん」というように、十二支を歌に詠み込んでいます。この歌は、天神(菅原道真)が、干支の「十二時」に、一首ずつ読んだと伝承される『天神十二時詠』とほぼ一致しています。


担当者からのコメント

虎は束帯姿で笏を持ち、垂纓冠を被り、見事に歌仙に扮するかに見えますが、よく見ると、赤い舌がぺろりと出て、本性を隠しきれていないのが可愛らしいポイントです。KeMCo新春展2022「虎の棲む空き地」(会期:2022年1月11日(火)〜2月10日(木))で展示されるので、ぜひ虎の集まる慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)に見にいらしてください。


この作品の応援メッセージを見る
この作品に投票する
投票は締め切りました。たくさんの応援ありがとうございました。
おすすめレポート
学芸員募集
地域おこし協力隊(文化財調査・活用促進員)募集します! [小坂町郷土館博物館]
秋田県
ポーラ美術館 学芸員及びエデュケーター募集 [ポーラ美術館]
神奈川県
肥後の里山ギャラリーの企画・運営担当者(学芸員) [肥後銀行本店 肥後の里山ギャラリー]
熊本県
奈良国立博物館アソシエイトフェロー(文化財情報)1名の募集について [奈良国立博物館]
奈良県
ムーゼの森 学芸員募集 [エルツおもちゃ博物館・軽井沢、軽井沢絵本の森美術館]
長野県
展覧会ランキング
1
東京都美術館 | 東京都
ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢
開催中[あと65日]
2025年9月12日(金)〜12月21日(日)
2
上野の森美術館 | 東京都
「正倉院 THE SHOW -感じる。いま、ここにある奇跡-」
開催中[あと23日]
2025年9月20日(土)〜11月9日(日)
3
出羽桜美術館 | 山形県
没後40年 有元利夫 優美な絵画世界への誘い
開催中[あと51日]
2025年9月5日(金)〜12月7日(日)
4
東京国立博物館 | 東京都
特別展「運慶 祈りの空間―興福寺北円堂」
開催中[あと44日]
2025年9月9日(火)〜11月30日(日)
5
国立西洋美術館 | 東京都
オルセー美術館所蔵 印象派ー室内をめぐる物語
開催まであと8日
2025年10月25日(土)〜2026年2月15日(日)