開催要項
八尾市東部の高安地域には、中河内最大の前方後円墳である心合寺山古墳や大阪府下最大級の石室をもつ愛宕塚古墳、「河内の四大群集墳」のひとつにかぞえられる高安千塚古墳群など、4世紀から7世紀にかけて数多くの古墳が築かれました。大正時代の調査では、640基あまりの古墳が確認され、現在も200基以上が残っています。
これらの古墳からは貴重な遺物が多くみつかっています。江戸時代には高安の千塚として広く知られ、掘り出された勾玉や土器などは、好古家たちの賞玩の的となりました。明治以降も発掘によって、後に重要美術品の認定を受ける装飾付須恵器や銅鏡などが出土しました。
令和7年は心合寺山古墳の史跡整備完了20周年と高安千塚古墳群の国史跡指定10周年の節目にあたります。本展ではこれまでの郷土史研究や発掘調査の成果として高安地域の主な古墳とその出土遺物を紹介します。装飾豊かな武具や馬具、玉類や耳環といった装身具、さまざまな形の土器や埴輪など多彩な考古資料をとおして、高安の古墳文化にふれていただく機会となれば幸いです。
関連行事
〈特別展記念講演会〉
・「高安山麓の古墳のテーマパーク構想(私案)-古墳の保存と活用のこれから-」
講師:藤井 淳弘氏(八尾市観光・文化財課)
日時:2025年10 月18 日(土) 13:30~15:00
場所:高安コミュニティセンター(当館隣)
定員:60名(当日先着順、申込不要)
参加費:資料代200円
・「八尾の装飾付大刀と大和政権」
講師:豊島 直博氏(奈良大学文学部文化財学科教授)
日時:2025年11 月22 日(土) 13:30~15:00
場所:高安コミュニティセンター(当館隣)
定員:60名(当日先着順、申込不要)
参加費:資料代200円
〈展示解説〉
・学芸員が特別展の見どころを解説します。(※内容は3日とも同じ)
日時:10 月26 日(日)、11 月15 日(土)、12 月6日(土) 各日13:00~13:30
場所:八尾市立歴史民俗資料館
定員:なし
申し込み不要・要観覧料
〈知ろう!学ぼう!八尾の古墳〉
「高安の古墳と禅寺」をテーマに古墳を巡ります。
日時:11 月29 日(土) 13:00~15:30
定員:20名
参加費:資料代・保険料込み200円
お申込み方法:11月1日(土)~28日(金)の期間中に窓口か電話にて申し込み
(※雨天中止)
〈楽しんで!れきみんデー〉
「ハニワと土器の拓本をとろう!」
本物の埴輪や土器の模様を観察し、色えんぴつでカラー拓本をとります。
日時:11月2日(日) 10:00~15:00
参加費・事前申し込み不要