フランスが夢見た日本—陶器に写した北斎、広重

    東京国立博物館 | 東京都

     本展は日仏交流150周年を記念したパリ・オルセー美術館と東京国立博物館の共同企画で、フランス美術における日本美術の影響を、テーブルウェアに焦点をあてて紹介するものです。日本版画の題材に着想を得て作られ、1866年から1930年代まで人気を博したテーブルウェアと、そのモチーフの元になった北斎や広重などの作品を対比して展示します。  「セルヴィス・ルソー」は、陶器とガラス製品の製作販売を行っていたウジェーヌ・ルソー(1827-1890)と画家・版画家のフェリックス・ブラックモン(1833-1914)の共同制作により1866年に生まれました。その作品には、ジャポニスム(日本趣味)の初期の例がみられます。たとえば、江戸の巨匠、葛飾北斎(1760-1849)や、《東海道五十三次》などで有名な歌川広重(1797-1858)の作品から着想を得たものです。このテーブルウェアはパリ万国博覧会で1867年、1878年、1898年と続けて紹介され、大成功をおさめた後、1930年代まで50年以上にわたって製作されました。  「セルヴィス・ルソー」はたいへん人気を博したため、1873年、ルソーはもう一人の画家にもジャポニスムの新たなテーブルウェアの製作を依頼します。セーヴル国立製陶所の装飾画家アンリ・ランベール(1836-1909)です。「セルヴィス・ルソー」と違い、手招きによる高級品で、絵画性の強いデザインが特徴です。  人気を博したテーブルウェアも、その後製作が途絶えたため忘れられた存在になっていましたが、オルセー美術館は、19世紀フランスにおけるジャポニスムを検証するに欠くことのできないこの2種類のテーブルウェアの収集を進めてきました。そのコレクションを本展で初めてまとめてお披露目いたします。
    会期
    2008年7月1日(火)〜8月3日(日)
    会期終了
    開館時間
    9:30~18:00
    ※総合文化展は17:00まで
    ※時期により変動あり
    いずれも入館は閉館の30分前まで
    料金
    一般:1000円[800円](700円)、大学生・高校生:700円[500円](400円) ※中学生以下無料 ※( )内は20名以上の団体料金 ※障害者とその介護者1名は無料。入館の際に障害者手帳などをご提示ください。
    休館日 月曜日(ただし、7月21日(月・祝)は開館。翌22日(火)休館
    会場
    東京国立博物館
    住所
    〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
    050-5541-8600(ハローダイヤル)
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