-写真よりリアルな密描画-

    生誕120年記念 ペンの神様 樺島勝一展 

    弥生美術館 | 東京都

     「相手が子どもだから手が抜けんのだ。」  勝一はペン画を描くときに細部まで精巧に描き込むため、1枚に2週間ほどかかることもあり、挿絵画家としては遅筆でした。1枚いくらの出来払いのため、妻が「子どもが相手なんだから、少し手を抜いても…」と言うとこのように答えていました。勝一は生前一度もタブローを描くことは無く、「自分は挿絵画家だ」という誇りを生涯持ち続けました。  勝一が初めて描いた絵は船の絵でした。幼い頃それまで絵など描いたこともなかったが、団扇に描かれた船の絵を見て画心が呼び起こされ、突如として船を描き始めました。大正15年に『少年倶楽部』へデビューし、昭和2年頃から船を描かかせたら右に出るものは無く、波浪の描写は神業とも言われ「船のカバシマ」と称されました。  驚かされるのは、勝一の画法はすべて独学だったことです。弟子になりたいと訪ねてくる人があっても、「わしは習ったわけじゃない。だから教えられない。」と言って断りました。  勝一の絶筆となった「大帆船」は、子どもの頃憧れた船を描きました。癌で入院する前日に仕上げたが、ロープを一本描き忘れたので、どうしても描き足してほしいと入院中言い続けていたといいます。
    会期
    2008年10月2日(木)〜12月23日(火)
    会期終了
    開館時間
    午前10時00分~午後5時00分(入館は午後4時30分までにお願いします)
    料金
    一般:800円/大・高生:700円/中・小生:400円(高畠華宵の常設ルーム・竹久夢二美術館も併せてご覧いただけます)
    休館日 月曜日(ただし祝日の場合は翌火曜日)※会期中は10月13日、11月3日、24日(月・祝)は開館、翌10月14日、11月4日、25日(火)休館
    会場
    弥生美術館
    住所
    〒113-0032 東京都文京区弥生2-4-3
    03-3812-0012
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