19世紀フランスを代表するレアリスム(写実主義)の巨匠ギュスターヴ・クールベ。クールベが描いた海をテーマに、同時代の画家たちが描いた風景画を紹介する展覧会。
スイス国境近くの山々に囲まれ育ったクールベが、初めて海を目にしたのは22歳の時。うねる波、どこまでも続く水平線に圧倒され、特に1860年代以降、好んでその情景を描き、当時の人々から賛辞を得ました。
本展では、クールベの海の絵画を中心として、故郷を描いた風景画や狩猟画、またモネやブーダンなど他の画家たちによる海を描いた作品を含む約60点を展観し、海、そして自然へのまなざしが大きく変わる時代にこの近代絵画の革新者がどのように自然と対峙したかを探ります。