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ショーメ 時空を超える宝飾芸術の世界

■ナポレオンが愛した装飾芸術
全世界中の女性が憧れる高級ジュエリーメゾン、ショーメ。創業は1780年、ナポレオン1世と皇妃ジョゼフィーヌをも虜にした優雅な装飾芸術は、240年以上を経た現在でも、新しい価値を生み続けています。煌びやかな宝飾品とデザイン画など約300点で、ショーメの伝統と歴史を紹介する日本初の展覧会が、三菱一号館美術館で開催中です。
マリ=エティエンヌ・ニト(1750-1809)がパリに開いた金銀細工店をルーツに持つショーメ。本展は、卓越したサヴォワール=フェール(職人技)から生まれたショーメのクリエーションを総覧する企画です。

会場構成は時代順ではありませんが、冒頭には歴史的な作品を展示。戴冠衣裳のナポレオン1世の宝石をセッティングしたのは、マリ=エティエンヌ・ニト。皇妃ジョゼフィーヌとも縁が深く、1805年には公式ジュエラーになりました。

絵画に描かれたジュエリーも。ナポレオン3世から贈られた、三つ葉のクローバーのブローチをつけているのは、皇妃ウジェニーです。

前半最大の見せ場が、3章の「戴冠!ティアラの芸術」。皇妃ジョゼフィーヌにより第一帝政期に再び脚光を浴びるようになったティアラを、ショーメは数多く制作してきました。

展示室に入ると、ティアラのデザイン見本であるマイヨショール(洋銀などでつくられたモデル)とともに、19世紀前半から現代までのティアラが20点。華麗なデザインと眩い輝き、夢のような世界が広がります。このコーナーは撮影可能です。


1~3章

中国やインドなど東洋の文化からインスピレーションを受けた作品も数多く作っているショーメ。また、植物や昆虫など自然の形態から着想を得た作品も目立ちます。

ショーメの高い創造力を示しているのが、トランスフォーム(変化)するジュエリー。ネックレスとしても使えるティアラ、チョーカーとしても使えるヘッドバンドなど、ひとつの作品が別の作品に変わる事で、身に着ける女性もトランスフォームします。

展覧会最後は、ショーメと日本について。ショーメ創業者のマリ=エティエンヌ・ニトは、王妃マリー・アントワネットが所有していた日本漆器の鑑定に加わるなど、両者は古くから関係性を持っていました。今回のショーメ展のために制作されたパリュール(ジュエリーのセット)《シャン ドゥ プランタン》は、西洋の文化圏と日本文化とのマリアージュ(結婚)をイメージしています。


4~8章

ジョサイア・コンドルの設計で1894年に建てられた洋風事務所建築がベースとなっている三菱一号館美術館。小部屋が続く独特の展示空間は、歴史的なブランドであるショーメの宝飾品を見事に引き立てています。

まさにこの美術館でしか、成し得なかった展覧会です。他館への巡回もありませんので、くれぐれもお見逃しなく。

[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2018年6月26日 ]

フランス人がときめいた日本の美術館フランス人がときめいた日本の美術館

ソフィー リチャード(著),山本 やよい(翻訳)

集英社インターナショナル
¥ 2,376

料金一般当日:1700円
 → チケットのお求めはお出かけ前にicon

 
会場三菱一号館美術館
開催期間2018年6月28日(木)~9月17日(月)
所在地 東京都千代田区丸の内2-6-2
TEL : 03-5777-8600(ハローダイヤル)
HP : https://mimt.jp/chaumet/
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